フリーライター Sakamoto Norio ブログ

刑事コロンボ3「構想の死角」を久々に観る

1971年製作のシリーズ第3弾。無名時代のスピルバーグが監督をしたことで知られる作品。あらすじ出す本がすべてベストセラーになる「ミセス・メルヴィル」シリーズ。この推理小説を書いているコンビ作家、フェリスとフランクリン(ジャック・キャシディ)。ところが実際に執筆しているのはフェリス。一行も書けないフランクリンはサイン会などを担当。フェリスはシリーズものに飽き飽きし、そろそろ完結させて新しい分野に挑戦
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西村京太郎518「十津川警部 怪しい証言」を読む

2013年出版の短編集。「一期一会の証言」「絵の中の殺人」「処刑のメッセージ」「事件の裏側」の計4本を収録。あらすじと感想「一期一会の証言」は2014年にTBSでテレビドラマ化。「小田原城殺人事件~一期一会の証言~」というタイトル。十津川警部シリーズ第52弾の作品の原作。原作は小田原城ではなく彦根城。そこで観光ガイドを務める今泉明子(71)。いつものようにガイドを務めていると、男女5人いたはずなの
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西村京太郎196「特急『あさま』が運ぶ殺意」を読む

1992年出版の短編集。表題作のほか、「北への列車は殺意を乗せて」「SLに愛された死体」「北への危険な旅」の計4本を収録。「特急『あさま』が運ぶ殺意」は北条刑事が叔母の葬式に向かう際に事件に出くわす。列車内で女性が毒殺され、連れていた子供を託される。ここからまるで現代版天一坊事件のような展開に。背後には当然相続を巡る問題が隠されていた。ま、それなりの展開。子供の預け先は亀井刑事しかありませんわな。
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刑事コロンボ35「闘牛士の栄光」を久々に観る

1976年製作のシリーズ第35弾。舞台をメキシコに移してコロンボが活躍する話。あらすじ休暇中のコロンボは夫婦でメキシコ旅行に。ところが、車で追突事故を起こし車を取り上げられ困り果てる。警察のサンチェス警部は歌手殺人事件でコロンボの活躍を知っており、車が早く戻るよう手配するからわしの事件手伝わんかいと半ば強引に協力させる。事件とは伝説の闘牛士モントーヤが絡んでいるもの。現役を引退しているが今でも国民
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黒田シリーズ2・濱嘉之「警視庁情報官 ハニートラップ」を読む

2009年初出の警視庁情報官シリーズ第2弾。あらすじ今も昔も行われている色仕掛けによる諜報活動。通称「ハニートラップ」。どれだけの機密情報がこれによって流出したのか。国防を揺るがす国家機密の流出疑惑を追う警視庁情報室のトップ・黒田。漏洩ルートを丹念に解明していくうちに、彼の見たものとは――という話。感想日本の危機管理の甘さは至る所で語られているがなるほどひどいもんだと再確認させてくれる力作。相変わ
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沢崎シリーズ5・原尞「愚か者死すべし」を久々に読む

2004年出版のシリーズ第5弾。もっとも4つは長編で、1つが短編集。あらすじ大みそかの朝、沢崎のもとを訪ねた若い女。名前は伊吹啓子。彼女は銀行強盗を自首した父の無実の証明を依頼。沢崎は彼女を父親が拘留されている新宿署に送る。ところがそこで、狙撃事件に巻き込まれてしまう。放たれたのは二発の銃弾。一発は護送されていた啓子の父親に、もう一発は彼をかばった刑事に命中した。狙われたのは啓子の父親なのか、それ
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刑事コロンボ26「自縛の紐」を久々に観る

1974年製作のシリーズ第26弾。あらすじヘルスクラブを経営するジャナス(ロバート・コンラッド)。チェーン店を個人経営者に買わせて、テレビで売れている自分の名を使わせてマージンを取る仕組み。ところが欲深いジャナスは、それぞれの店舗に納入する品を全部自分の関連会社から納品させ、さらに帳簿をごまかしぼろ儲け。そのからくりに気付いた男をトレーニング中に事故死したように見せかけ殺害する。捜査にあたったコロ
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死神シリーズ2・西村寿行「鷲の啼く北回帰線」を読む

1981年出版の死神シリーズ第2弾。あらすじ首相の娘・志津子がチューリッヒで失踪する事件が起きた。彼女の行方を追った外事警察捜査員・朱野能子も「北回帰線に鷲が啼いている」という謎のメッセージを残し消える。2人はヨーロッパ全域にまたがる売春組織に拉致され飼い主の男たちに利用される日々を過ごしていた――。上層部から要請され、閑職に飛ばされていた伊能と中郷の両警視正はヨーロッパに飛び、秘密組織と対決する
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西村京太郎105「最果てのブルートレイン」を読む

1986年出版の短編集。表題作の他、「余部橋梁310メートルの死」「愛と死の飯田線」の計3本を収録。「最果てのブルートレイン」は妻の仇討ちを果たし、思い出の地で死のうと稚内に向かった矢代。ところが、隣席の若い女性に助けを求められる。そして、女性は車内で殺された。莫大な遺産を相続したまま――。思い残すことはないと思っていた矢代だったが、次第に事件の行方が気になり、ある行動に出る――という話。矢代のハ
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戦慄のバイオレンス・西村寿行「ガラスの壁」を読む

1985年出版の衝撃問題作。あらすじ渋谷区のある住宅街で異変が起きた。「鷲」と名乗る謎の男が次々と人妻を篭絡し、コードネームと快楽の記憶だけを与え奴隷にしていったのだ。同じ頃、超能力者・ガッドを教祖に戴く新興宗教団体・神の叡智協会もまた同様の実験に乗り出していた。「鷲」たちと教団の熾烈な戦いに隠されたものとは?恐るべき国際謀略の秘密が今暴かれる――という話。感想いやはやこれまた凄い展開。どっからこ
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