デアゴスティーニから発売の第19弾。
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ゲストは左右田一平、磯村みどり、南原宏治など。
あらすじ
助八とおそのが幕府の学問所である
昌平黌のよからぬ噂を聞きこんできた。
かねがね「生きた学問」を身に付けるために
江戸城の外に出るのが大好きな吉宗、またまた外出。
すると、昌平黌に招こうとした
在野の学者が何者かに殺されてしまう。
一方、「いも先生」こと青木昆陽(左右田一平)は、
近所の寺で百姓や町人に学問を教えていた。
しかし、昌平黌への入学斡旋などで
暴利を貪る文耕堂十兵衛(南原宏治)はそれが目障りで――という話。
感想
青木昆陽リターンズの回。
左右田一平さんはこの前悪役で出てたばかりなのだが。
細かいことは気にしない、気にしない。
青木昆陽=サツマイモってイメージあるなあ。
まんが日本の歴史みたいな本でもそういう紹介のされ方してたような。
史実的には青木昆陽って大岡忠相との関係が深い。
まあそりゃそうで、将軍とお近づきにはならんわな普通。
でも吉宗の命で蘭学を学びに行ったのは事実だし、
弟子には『タートルアナトミア』だったっけ、
『解体新書』の前野良沢がいたりするなど貢献度は高いですな。
南原宏治さんの悪役はひと味違う。
数馬役の佐藤宏之さんは
若山富三郎さんの『賞金稼ぎ』で少年剣士で出てた人かな。
ゲストは河原崎長一郎、新藤恵美、織本順吉、有川正治など。
あらすじ
龍虎の友人・久蔵が何者かに切り殺され、
吉宗が調べると子連れの浪人・津雲半兵衛(河原崎長一郎)が浮かび上がる。
しかし、実際触れ合ってみると
吉宗には半兵衛がとても悪人には思えない。
さらに調べていくうちに
半兵衛は元長嶺藩藩士で上司の命に背いて
直訴を企て刑死した庄屋の息子を連れて逃げていたことが判明。
事件の裏には藩の米を密かに売り捌き、
私腹を肥やそうとする悪党たちの存在があった――という話。
感想
冒頭の話は佐倉惣五郎かな。
義民として名高いのだが実在したかどうかは不明。
まあでも、そういう素地はどこの地域にもあったんでしょうな。
縁坐と連座って似てるけど一応別物らしい。
連座してまるごと捕まってくれんかねえって思う
事件が多すぎますけどな、現代社会は。
河原崎長一郎さんはこういうの似合うなあ。
三兄弟の中でも他の人がやると合わんかも。
田宮二郎版『白い巨塔』の翌年なのね。
財前に最後まで寄り添う佃役も印象に残ってますな。
新藤恵美さんの活躍がちょっと少ないような。
時々こういうシリアスな作品も織り交ぜてたのも
暴れん坊将軍の魅力だったとあらためて思う。
ゲストは栗塚旭、亀石征一郎、北原義郎、小林昭二など。
あらすじ
将軍直属の巡察使は諸国の代官所などを回り
適切な支配を行っているかどうか見極める仕事。
ところが天下泰平の中、
巡察使は堕落腐敗しきっているのが現状で、
信濃の善光寺に辰五郎の代参で訪れため組の面々もその有様を目撃。
さらに目安箱にその状況が記された投書があった。
そんな現状を変えようとした彦原政四郎(水上保広)が斬られ、
目撃した少女を山田浅右衛門(栗塚旭)が助けたことから
吉宗は不正を働く輩を退治することに――という話。
感想
現代社会に置き換えても全く違和感のない話。
エッフェル塔とか、何しに行っとるんだみたいな。
はたまた、予算使いきるために無駄な道路工事を
この時期行うのをいいかげんにやめろよねえ。
しかも看板に書かれた工事期間よりやけくそ短かったりする。
それはさておき、
本作は浅右衛門、やっとこさ新之助=吉宗に気づくの巻。
他に気づくタイミングはいくらでもあったと思うのだが(笑)
しれっと久(谷崎弘一)が初登場の回でもある。
松平健さんと同じく勝新太郎さんの弟子なんだよね。
なんやかんやでめ組のメンバーはⅠ・Ⅱが一番よかった。