2003年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
原作は香納諒一の短編小説『エールを送れ』。
主演は内藤剛志。藤真利子、村田雄浩、宮崎美子などが出演。
あらすじ
消費者金融会社の社長が殺され、現金3千万円が奪われた。
南多摩署の堀江刑事(内藤剛志)は、
容疑者が元警察官の霧島(村田雄浩)と知って驚く。
3年前にあるタレコミで霧島は職を追われ、
堀江は家族ぐるみの付き合いだった霧島と絶縁していた。
霧島は取り調べに対し、
アリバイと近くにいた女性の存在を供述。
その女性の服装は、堀江と別居中の妻・喜子(藤真利子)と特徴が同じ。
しかし喜子は別の場所にいたと堀江に語り、
現場に落ちていたライターから指紋が出て霧島の容疑は決定的に。
ところが喜子が証人として名乗り出て、
霧島のアリバイは成立、堀江は捜査から外された。
失意の堀江のもとを霧島の妻・由佳里(宮崎美子)が訪れる。
3年前に霧島が警察官を辞めた事件と、今回の事件の繋がりは――という話。
感想
香納諒一さんの短編はものすごくうまい。
特に『エールを送れ』が入っている『刹那の街角』はどの作品も素晴らしい。
原作は堀江、霧島、そしてドラマでは
スーパーの店長である河林が大学のボート部の同級生という設定。
社会に出た同級生の光と影が色濃く出たいい話だった。
ドラマは原作の設定や家族構成を変更して、
原作にはない事件の真相に繋げている。
ま、それがいいかどうかは何とも言えんが、
これはこれでアリっちゃアリかなあ。
少なくとも他の映像化作品よりはマシ。
藤真利子さん&宮崎美子さんがいますからな。
この存在は大きいと言える。