デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第55弾。
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ゲストは今福正雄、須賀沢真理子、吉岡ひとみ、沢田勝美、池田秀一など。
あらすじ
ある雨の夜、少女・マリ(須賀沢真理子)を路上で保護した速水刑事。
その直後、近くで遺体が見つかり、被害者はマリの父親(池田秀一)。
自分の名前を言うのが精いっぱいのマリを、
所轄で速水刑事が相手していると老巡査・沢木(今福正雄)が声をかけてきた。
マリが沢木の孫であることがわかり、
速水刑事はこの事件に深く関わっていくのだが――という話。
感想
Gメン史上、まれに見る後味のいい作品。
しかし、それで終わらないんだなこれが。
後に速水刑事さようなら作となる第203話で
沢木とマリは再び登場することになる。
ま、それは後々のこととして本作。
話自体はそう真新しいことはないというか、
よくわからんというかスルーされてる部分もある。
なんせ速水刑事と老巡査、そしてマリのお話。
そこにスポットが当たりまくる話で、これはこれでアリなのでは。
池田秀一さんはシャアが有名だけど、結構時代劇にも出てたよねえ。
若い同心とか、ゲストで。その前は子役でたくさん出てるし。
おなじみのメンバーで安心して観れる感じ。
山浦さんは所轄の刑事。
「児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んじられる。
児童は、よい環境の中で育てられる」
冒頭で流れる児童憲章の三か条。活かされる日は来るんかねえ・・・
ゲストは井上孝雄、吉行和子、日高千香子(進千賀子)、園田裕久など。
あらすじ
買い物中に幼児誘拐事件が発生し、Gメンが担当することに。
ほどなく父親・竹内(井上孝雄)と母親・恭子(日高千香子)のもとに、
身代金230万円を要求する電話が。
指示通り竹内夫妻が身代金を持って出かけると、
犯人らしき女性がビルの屋上から幼児を投げ落とした。
張り込んでいたGメンが駆け付け、
草野刑事がダイビングして幼児をキャッチ。
しかし、それは人形で犯人は竹内夫妻をさらに苦しめる手段に。
立花警部補は、犯人の要求してきた身代金230万円に疑問を抱く――という話。
感想
これはなかなか見せ方が上手い作品。
幼児を投げ落とすプロローグがインパクト大。
あと3年前の殺人事件が浮かび上がってきて、
終盤の展開が「おっ」と思わせてくれる。
プラスアルファ、まあプラスっておかしな話だけど
一つ工夫しているところが素晴らしい。
吉行和子さんと進千賀子さんは日活出身でしたっけ。
井上孝雄さんはこの時『白い巨塔』なんだな。
小松方正さんと駆け引きするとことか、いいシーンだったなあ。
河合さんが裁判長で、
無実の園田裕久さんを取り調べるのが横森久さん。
しかし、この頃のTBSって
まんが日本昔ばなし⇒クイズダービー⇒全員集合。
そしてGメン。その後は横溝正史シリーズⅡ『不死蝶』かな。
いや~凄いラインナップですねえ。
もうそんな時代は、二度とこない気がする・・・
ゲストは小林稔侍、ジャネット八田、絵沢萌子など。
あらすじ
中東でハイジャックが起こり、
テロリストたちは日本政府に収監されている仲間の釈放を要求。
それに呼応するように、
日本では火薬工場が襲われてニトログリセリンが奪われた。
単身ジープで後を追う草野刑事だが、山中で男に襲われる。
拳銃を抜いたものの、女性ハイカーを人質に取られ、
男の言うがままにニトログリセリンを積んで山道を走ることに。
しかし突然、ジープのブレーキが利かなくなる。
どうにか切り抜けたものの、その後も草野の受難は続く。
その男・岸本(小林稔侍)の目的は何か、
そして女性ハイカー・朋子(ジャネット八田)の正体は――という話。
感想
ハードアクション、社会派、やるせなさと憤りの結末など
Gメンの魅力が詰まりまくっている作品。
冒頭の方にある隅田川の花火は、久しぶりの復活だったのね。
テロリストの話だけでなく、こういう時事ネタの入れ方もいいですな。
ニトロネタは映画『恐怖の報酬』でしょうね。
ジャネット八田さんは、我々世代には田淵の奥さんってイメージですな。
いろんな再放送で元女優って知った感じ。
朋子が共犯というのは容易に想像がつく話なんだけど、
ニトロを奪った目的は納得のいくものがあるよねえ。
こういう犯人側の心情にスポット当ててるのが、Gメンの真骨頂というか。
犯罪者の人権は守られ、被害者は殺され損。
いつになったらこの矛盾が解消されるのだろう。