時代劇「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第4~6話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の第2弾。

第4話「遥かなる 遠き日の母」

ゲストは丹阿弥谷津子、井上昭文、大森不二香、中尾彬など。

あらすじ

娘・浪江(大森不二香)を使って大店からゆすりを繰り返す
旗本・大角伝七郎(井上昭文)の存在を知った吉宗。

さっそく町へ出てみると、
とり(丹阿弥谷津子)という老女が、
浪江に濡れ衣を着せられて牢に繋がれていることを知る。

その後、め組で世話になるとりの持っていた
でんでん太鼓の音を聴いた吉宗は――という話。


感想

吉宗、実母と涙のご対面話。
実際、「とり」こと「ゆり」は
吉宗が紀州藩主になっても離れて暮らしていたらしいが、
さすがに将軍の実母がということで江戸城に引き取られたはず。

ま、それじゃドラマにならんからこうなるわけで。
丹阿弥さんは楽しい夕食を作る金子信雄さんの奥さんでしたな。

これ1作だけで、次に登場する時は中村玉緒さんになるのだが。
大森不二香さんは『大都会PARTⅢ』のイメージが強いけど、
結構時代劇も出てたのね。

成瀬さんが同心でいたり、岩尾正隆さんがいたり、
加賀邦男さんもおるし、守屋さんは井上さんの手下だったり。

評定所のシーンはなかなか感動的。
意外と人間ドラマで押してたんだなあ、最初の頃って。

第5話「大奥に咲いた春」

ゲストは服部妙子、立花直樹、早川絵美、石田信之、白木万理など。

あらすじ

辰五郎の喧嘩の現場に飛び込んでいった吉宗。
原因はめ組の若い衆・弥七(立花直樹)と、
娘・お妙(早川絵美)の仲を許そうとしない
父親・木場政(金井大)の言い争いらしい。

仲裁に入って木場政に殴られ、思わず反撃してしまった吉宗。
ところが瓢箪から駒というか、それをきっかけに弥七とお妙はめでたく結婚。

よかったよかったエンディング・・・となるわけがない。
その弥七が殺人事件に巻き込まれて、下手人にされてしまう。

弥七はその時、大奥女中・お静(服部妙子)と一緒にいたという話を聞いて、
吉宗は将軍であることを隠してお静に接近するのだが――という話。


感想

俺が将軍や~って言えば済む話なのだが、そうはイカンわね。
カゲスターコンビにミラーマン石田さんまでいるという特撮づくめの回。
立花さんは『ジャンボーグA』のイメージの方が強いかな。

『ザ・カゲスター』ってあんまり覚えてないのよねえ。
服部妙子さんは現代劇も出てるけど、やっぱり時代劇のイメージがあるなあ。

白木万理さんは言わずもがな。
確か吉宗ってぽっちゃり好きだったとか、昔読んだ記憶が。

享保の改革で吉宗は大奥の財源削ったりしたことは事実だけど、
11代家斉みたいに「ハーレム最高!」って感じで
子供作りまくった将軍もおるからねえ。

現代の少子化対策に最適じゃないの、家斉って。
まあそれはさておき、いくらその代で努力しても
結局は根本的なシステムが変わらん限り同じことを繰り返すというのは
昔も今もあんまり変わらんのかもしれんねえって思いますな。

第6話「天晴れ! 芋侍」

ゲストは左右田一平、神田隆、勝部演之、北村英三、汐路章など。

あらすじ

狩りの途中で立ち寄った茶店で、甘芋を気に入った吉宗。
忠相とともに甘芋を栽培している青木文蔵(左右田一平)に会いに行った。

するとそこには、ならず者の赤毛の久六(汐路章)らの姿が。
文蔵の甘芋栽培を妨害していた久六らを撃退した吉宗は、
その背後にいる連中を山下幸内ととっちめることに――という話。


感想

歴史上の人物、青木昆陽が登場の回。
メンツが安心して観られる豪華さというか。

北村英三さんと汐路章さんが兄弟(笑)
なんちゅうか小悪党そこまで得点入らないツートップみたいな。

唐沢民賢さんが同心でいたり、浜伸二さんは相変わらずワル。
勝部さんはこういう中間管理職ワルが似合うなあ。

重久剛さんはワルもやるけど、こういうのも合うのよね。
八木孝子さんも連続時代劇には必ずといっていいほどいた気がする。

左右田一平さんはなんちゅうても『新選組血風録』でしょうな。
侍も町人も似合う人って、意外とそんなに多くないもんね。
大工が一番似合ってる気もするんだけど。

当初、ワンクールで終わんじゃねーかみたいに言われてた割には
地味目というか丁寧にエピソードを作ってるよねえ。

アクションに走らないというか。
フォーマットをむりくり固めず、
新しい時代劇スターを育てようという気風もそうだけど、
そうした制作姿勢が結果的によかったんでしょうな。

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