名作刑事ドラマ「Gメン’75」第124~126話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第42弾。

第124話「極秘作戦 逆探知」

ゲストは馬渕晴子、西沢利明、進千賀子、松橋登、毎度おなじみ相馬さんなど。

あらすじ

残された人質・恵美子を救出するため、
父親・水野(西沢利明)は止めるGメンを無視して身代金を渡しに出かけた。

小田切警視は面の割れていない岡村巡査を尾行に投入。
しかし、バレて失敗。
犯人の落としたライターを手掛かりに事件を追う。

一方、救出された人質・実に速水刑事が恵美子の写真を見せたところ、
同じ場所に監禁されていたことが判明する。

事件を追ううちに、面識のなかった被害者同士に関わる
ある悲劇の事件が浮かび上がってきた――という話。


感想

なんちゅうか、前話のテンションに比べて落ちる感じ。
まあ、しゃあないといえばしゃあない。

そりゃ、説明せんといかんからねえ、無理もない。
松橋さんのキャラを変えたら、またちょっと違ってくるのかな。
要するに、誘拐する方のキャラの問題という気がする。

馬渕さんの母親も、違う描き方がないではない。
一時期、このテの話は結構あったというか、
刑事ドラマなら一度はやってんのとちゃいまっか話。

同じ立場にたたされりゃ、そりゃあねえ。
沈黙の加害者・被害者どっちにもなりうるわけで。

助けようとして殺され損で、家族が復讐ってバージョンも結構あった。
尾行に特化した作品も特捜最前線であったな。
なんやかんやで、世の中あんまり変わってない。

第125話「ウソ発見器」

ゲストは緑魔子、小坂一也、滝田裕介、木田三千雄、きくちさんに河合さんなど。

あらすじ

事件解決祝いで、屋台で一杯やり、いい気分で帰っていた山田刑事。
ところが、好事魔多しとはよくいったもので、何者かに刺されて重傷を負う。

検問でタクシーに乗車していた女が疑われ、
捜査の結果、山田が住むアパートの上の部屋に住んでいたことがわかる。
しかも、偽名を使って住んでいたと判明。

その女、西沢昌枝(緑魔子)は
立花警部補と山田の取り調べにも、口を割ろうとしない。
昌枝をポリグラフにかけたところ、
山田に殺意を持っていることが証明されるのだが――という話。

感想

よくできた話。
機械で人間の心のすべてが読み取れるわけではないという、
機械の盲点を突いたというか、現状の可視化に過ぎないのだというテーマが素晴らしい。

こういう見せ方は、今やっても新しいというか、
情報化社会が当時より発達している現代ならではのものができそう。

屋台のオヤジが木田さんで、中古車屋のオヤジが河合さん。
なかなか贅沢な使い方ですな。緑魔子さんは何やらせてもさすがだし。
可愛らしさとキッとなる時の使い分け、声の出し方とか素晴らしいですな。

唯一、あのコインロッカーのカギってのはどうも。
唐突過ぎるというか、まあでも、そうなんのかなあ。

第126話「南シナ海の殺し屋」

ゲストは白彪、揚新、風吹ジュン、月岡千秋など。

あらすじ

香港から来たヘロインの運び屋2人を逮捕したGメン。
しかし、護送中に何者かに狙撃され2人は死亡、白バイ警官も殉職。

その体内から摘出された弾丸は、
三年前に草野刑事と通りがかりの女性・明子(風吹ジュン)を
傷つけた弾丸と同じものだと判明し、草野は単身香港へ。

ところが、香港警察の協力を得られないばかりか、
追っていた香港人歌手が狙撃されて死亡。

マカオへ渡った草野は、難民支援で医療活動を行っている明子と再会。
速水、中屋両刑事が応援に駆け付ける中、草野を殺し屋が襲う――という展開。


感想

香港マカオシリーズ第2弾。これは観たことあるなあ。
現地のアクションスター多数参加ってのがGメンならではの魅力。
他の刑事ドラマはあんまりないもんねえ。
倉田さんがいればこその実現だし、ドラマ感はこれが一番あるかなあ。

後のシリーズはアクションはあるけど、ドラマ性がどうもって部分がある。
風吹ジュンさんのナース姿と森マリアさんのミニスカートは必見。
中国語版「面影」を唄う黄麗花役の南美川陽子さんの雰囲気も好き。

あと、この回はなんちゅうてもパイ・ピョウとヤン・スエのご登場。
特にヤン・スエは、あんた何回出てくんの状態になっていく。

インパクト大でしたなあ、ヤン・スエ。
どんだけ筋肉動くのよみたいな。

それから、最初の方で運び屋を消した後、
逃げる車と白バイのアクションがあるのがいいのよね。
ああいうとこ、もひとつ押すみたいな感じで大事だなあと思う。

次号を楽しみに待つかねえ。

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