1996年初出の作品。フジの金曜エンタでやってた「十津川警部夫人の旅情殺人推理」第1作目の原作。主演は萬田久子。あらすじ「あなたはもうすぐ死にます」といった内容の脅迫状を受け取った建設会社のOL・広田ユカ。心配した同僚の木島多恵が近くに住み懇意にしている十津川警部の妻・直子に相談。しかし、母親のお通夜で実家のある南紀白浜に行っているはずのユカが本当に消息を絶ってしまった。一方、ゆすりの代筆業という
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1998年初出の作品。1996年に土曜ワイド劇場で「上越新幹線殺人事件」というのが映像化されているが、原作は「行楽特急殺人事件」で内容が全く違う。あらすじ十津川は休暇を取り上越新幹線に乗って、新潟県下の月岡温泉に向かった。先輩の元刑事、小久保に会いに行く為だった。小久保は5年前に起きた爆弾魔の事件で、ただ一人別の犯人説を取り退職していた。ホンボシとされた人間は自爆して死んだのだが……その爆弾魔は「
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2009年初出の作品。現代の企業の競争を川中島になぞらえている異色作。映像化はまだなし。 あらすじ十津川警部の元部下で今は私立探偵の橋本。ある日、大学の先輩にあたる越後実業の社長に呼び出される。ライバル会社の甲州商事の内情を調べてくれというのだ。それぞれ上杉謙信と武田信玄を信奉するワンマン社長。後継ぎを誰にするかも共通の悩みだ。両社長は川中島の合戦になぞらえて引き抜き合戦を国会議員立会いのもとに考
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1983年初出の作品。1984年に土曜ワイド劇場でドラマ化。三橋達也の体調不良により、天知茂の十津川警部という珍しい作品となった。あらすじ8月8日に仙台に帰省するため、大宮からの東北新幹線グリーン車指定席を買っていたOLが東京で殺害された。どういうわけか指定券だけ盗まれている。グリーン車指定券一枚のために人殺しを行う人間がいるのか?被害者が夕食に間に合う時間に帰る予定だったことから十津川、亀井コン
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1991年初出の作品。映像化はまだなし。あらすじ元スコットランドヤードの敏腕警部で今は人気ミステリ作家のビクトリア・ヘイズが妻を伴って来日することになった。ヘイズの妻、信子は十津川の元部下。日本人的な顔立ちに似合わず気の強さを始め日本人離れしたハートの強さが魅力の女性だった。ところが、警視庁にヘイズ夫妻の殺害予告が届く。しかもその組織名はヘイズのヒット作に出てくるテロ組織WRP日本支部を名乗ってい
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1985年の作品。「オール読物」1月号に掲載。1986年に土曜ワイド劇場、1999年に月曜ドラマスペシャルでテレビドラマ化。あらすじ寝台急行「銀河」A寝台の中でOLが殺された。容疑者となったのは同じ職場の上司である井崎。A寝台に乗っていた乗客の中で動機があるのは井崎だけ。協力要請を受けた十津川は井崎が大学時代の同窓であることを思い出す。調べたところ、状況は井崎にとって不利なことばかり。井崎の妻にも
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初出は「週刊現代」1988年6月~12月にかけての連載。2003年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ亀井刑事は息子の健一を連れて前からせがまれてた青函トンネル内の海底駅を観に行く。日頃の疲れからうとうとしていた亀井だが、突然息子に起こされる。もう誰もいないはずの海底駅で人が手を振っていたというのだ。一応駅員に言ってはみたものの否定され東京に帰ってからも気にしていた亀井だが十津川に相談しもう
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1984年トラベルミステリー全盛期の作品。1985年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。三橋十津川・愛川亀井コンビの6作目。あらすじ古都・金沢で失踪した親友めぐみの行方を追って上野発21時50分のブルートレインに乗り込んだOLの理沙。しかし、何者かに後頭部を一撃され気絶。気がつくと理沙は男の死体と横たわっていた。しかも、それは旧友の井崎で理沙に嫌疑が降りかかる。疑われながらも釈放された理沙は、めぐみ
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初出は「小説現代」95年8月号~10月号。2002年1月5日に土曜ワイド劇場で映像化。正月早々バラバラ死体の話かいという感じなのだが。あらすじ荒川の河原でバラバラ死体が発見される。被害者は中年の女性ということしかわからない。身元を確認する手段は胃の中に残されたサクランボの茎だけ。手掛かりが少ないため、捜査は難航。やがて十津川警部は数か月前に神奈川で起きたバラバラ殺人事件との共通性を突き止める。犯人
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1990年初出の作品。2001年に土曜ワイド劇場で映像化。あらすじルポライターの田島は、仕事で北海道へ。宗谷本線の車中で瀕死の男から原稿を託された田島。中身を読んでみると、2年前に同じ宗谷本線で起きたある殺人事件の真相を調べた内容だった。殺された男は元教師で、殺人犯として刑務所に入っている教え子の無実を信じて密かに調べていたのだった。 ライターの習性として好奇心に駆られた田島は自分でも調査を始める
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