西村京太郎90「寝台急行『銀河』殺人事件」を読む

1985年の作品。「オール読物」1月号に掲載。1986年に土曜ワイド劇場、1999年に月曜ドラマスペシャルでテレビドラマ化。あらすじ寝台急行「銀河」A寝台の中でOLが殺された。容疑者となったのは同じ職場の上司である井崎。A寝台に乗っていた乗客の中で動機があるのは井崎だけ。協力要請を受けた十津川は井崎が大学時代の同窓であることを思い出す。調べたところ、状況は井崎にとって不利なことばかり。井崎の妻にも
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西村京太郎155「青函特急殺人ルート」を読む

初出は「週刊現代」1988年6月~12月にかけての連載。2003年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ亀井刑事は息子の健一を連れて前からせがまれてた青函トンネル内の海底駅を観に行く。日頃の疲れからうとうとしていた亀井だが、突然息子に起こされる。もう誰もいないはずの海底駅で人が手を振っていたというのだ。一応駅員に言ってはみたものの否定され東京に帰ってからも気にしていた亀井だが十津川に相談しもう
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西村京太郎79「寝台特急『北陸』殺人事件」を読む

1984年トラベルミステリー全盛期の作品。1985年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。三橋十津川・愛川亀井コンビの6作目。あらすじ古都・金沢で失踪した親友めぐみの行方を追って上野発21時50分のブルートレインに乗り込んだOLの理沙。しかし、何者かに後頭部を一撃され気絶。気がつくと理沙は男の死体と横たわっていた。しかも、それは旧友の井崎で理沙に嫌疑が降りかかる。疑われながらも釈放された理沙は、めぐみ
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西村京太郎239「東京・山形殺人ルート」を読む

初出は「小説現代」95年8月号~10月号。2002年1月5日に土曜ワイド劇場で映像化。正月早々バラバラ死体の話かいという感じなのだが。あらすじ荒川の河原でバラバラ死体が発見される。被害者は中年の女性ということしかわからない。身元を確認する手段は胃の中に残されたサクランボの茎だけ。手掛かりが少ないため、捜査は難航。やがて十津川警部は数か月前に神奈川で起きたバラバラ殺人事件との共通性を突き止める。犯人
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西村京太郎167「宗谷本線殺人事件」を読む

1990年初出の作品。2001年に土曜ワイド劇場で映像化。あらすじルポライターの田島は、仕事で北海道へ。宗谷本線の車中で瀕死の男から原稿を託された田島。中身を読んでみると、2年前に同じ宗谷本線で起きたある殺人事件の真相を調べた内容だった。殺された男は元教師で、殺人犯として刑務所に入っている教え子の無実を信じて密かに調べていたのだった。 ライターの習性として好奇心に駆られた田島は自分でも調査を始める
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西村京太郎203「山形新幹線『つばさ』殺人事件」を読む

1993年初出の作品。映像化はまだなし。あらすじ十津川警部の妻、直子。たま~に出てきて事件解決の糸口になることもあれば人質になったりもするわけだがその直子の友人の娘が山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になる。そりゃコネを活かさん手はないわな、当然十津川警部の耳に入る。十津川が山形県警に問い合わせると他にも山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になってる若い女性が判明。半月経つが身代金の要求もない。
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西村京太郎344「新・寝台特急殺人事件」を読む

2003年初出の作品。トラベルミステリーの隆盛を生んだ出世作、「寝台特急殺人事件」から25年を経て書かれた記念作。だけど映像化はまだなし。あらすじ雨の日に起きたある不可抗力からの殺人事件。被害者は暴走族上がりの愚連隊SS会の男。その場にいた友人2人はなぜか刺した男、仁科のことを隠し、捜査は進展しない。そうこうするうちに仁科はブルートレインに乗って長崎へと向かう。メンツをつぶされたSS会も仁科を殺す
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西村京太郎217「北緯四三度からの死の予告」を読む

1994年初出の作品。映像化はまだなし。 北緯43度に位置する都市といえば札幌となんとドイツのミュンヘン。札幌とミュンヘンが同じ緯度にあんのかよという話なのだが、その札幌からの死の予告の手紙が事件の発端となる。しかも1通だけでなく5通&新聞の切り抜き。しかもその手紙を送ったと思われる人物は何者かによってひき逃げで殺されておりご丁寧にその彼女が切り抜きを同封したようだ。十津川警部達は手紙に書かれてい
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西村京太郎360「東北新幹線『はやて』殺人事件」を読む

2004年初出の作品。TBSでテレビドラマ化された際は渡瀬恒彦・大原麗子もと夫婦の共演が話題を呼んだ。あらすじ東京の古いアパートで火災が発生。放火と思われ一人の男が他殺体で発見される。男の名前は奥田。十津川警部達が捜査に当たると奥田は青森に帰郷する日を楽しみにしていたことがわかる。どういうわけか奥田の行きつけのスナックのママ、明子が奥田の遺骨を抱え青森に行きたいという。捜査が行き詰まっているのを打
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西村京太郎178「夜の脅迫者」を読む

1991年初出の短編集。しかし、収録されている作品は昭和40年~50年代初めにかけて雑誌で発表されたもので貴重。「危険な若者」「ある男の肖像」「脅迫者」「電話の男」「優しい死神」「めでたい奴」の6編。要するにトラベルミステリーで一世を風靡する前、それほど売れていない時代に書かれた作品群。だが、十津川警部シリーズなどの長編しか読んだことがない人にとってはとても新鮮に感じるだろう。そもそも西村京太郎は
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