西村京太郎67「寝台特急あかつき殺人事件」を読む

1983年出版の作品。出版からわずか4カ月後に土曜ワイド劇場でドラマ化。あらすじ大阪で探偵事務所を開いている十津川の元部下・田辺。仕事が少なく困っていたところに50代の女性が依頼が来る。息子が亡くなり散骨するため若い未亡人と寝台特急で佐世保まで行ってくれないかというのだ。楽な依頼と美貌の未亡人だということでうきうきしていた田辺。しかし、そこには黒い罠が待ち受けていた。佐賀と東京で起きた殺人事件の被
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西村京太郎506「特急『ゆうづる3号』の証言」を読む

2012年出版の短編集。表題作のほか、「18時24分東京発の女」「日曜日には走らない」「首相暗殺計画」「寝台特急六分間の殺意」の5編が収録されている。映像化はいずれもまだなし。表題作「特急ゆうづる3号の証言」は、鉄道を利用したアリバイの話。女をひっかけて睡眠薬を飲ませ襲った男が、特急「ゆうづる」が通過していくところを女に目撃させるのがアリバイとなる。このアリバイを十津川警部がどう解くかがポイント。
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西村京太郎393「草津逃避行」を読む

2006年出版の作品。2012・2018年にTBSでドラマ化。あらすじ十津川警部あてに井岡さつきという女性から手紙が。二人で過ごした草津温泉での想い出をつらつらと書いているのだが十津川には全く覚えがない。しばらくして2通目の手紙が。今度は想い出などではなく、彼女が勤めているクラブのママが主催する秘密パーティーでホステスが失踪したとの情報が。さらには彼女も命を狙われているという。どうするか対策を協議
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西村京太郎517「十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ」を読む

2013年出版の作品。十津川警部の妻・直子の学生時代が事件の根幹にある話で、2014年に月曜ドラマで映像化。直子役でかたせ梨乃が久々に登場し話題をよんだ。あらすじ直子に女子大学同窓会の招待状が届く。同期の富美が日本画の賞を受賞したのでそのお祝い会を開くのだそうだ。直子達は「椿の君」と呼ばれた富美を含め仲良し5人組で青春を謳歌していた。しかし、同窓会直前に仲間の敏子が殺される。十津川警部は情報を得る
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珍しくハードボイルド・西村京太郎73「夜の探偵」を読む

1983年初出の作品。映像化はまだなし。意外な展開が魅力のハードボイルド作品。追記2003年に「キャリア探偵日菜子の調査ファイル」としてドラマ化してた。主演は若村麻由美。性転換してたら気づかないよねえ。気づくか。あらすじふた回りほど歳の離れた女に入れ込みそのために罪を犯した男・矢代。2年の刑期を終え出所すると元興信所調査員の能力を見込んで弁護士がある女の捜索を依頼してきた。成功報酬は500万。渡さ
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西村京太郎72「神話列車殺人事件」を読む

1983年初出の作品。映像化はまだなし。トラベルミステリーだが十津川・亀井が一切出てこない珍しい作品。私立探偵の日高は会社で知り合った亜木子と結婚。彼女が行きたいと言った宮崎県高千穂に新婚旅行。ところが、亜木子が高千穂線の車中で突如失踪。日高は彼女の行方を捜すが、一向に見つからない。東京に戻ると自分とよく似たケースの依頼を引き受ける。こちらは夫が失踪しているかたちだ。依頼者である由美子とともに寝台
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西村京太郎93・短編集「午後の脅迫者」を読む

1985年初出の短編集で昔の作品を収録。「午後の脅迫者」「密告」「二一・00時に殺せ」「美談崩れ」「柴田巡査の奇妙なアルバイト」「私は職業婦人」「オーストラリアの蝉」「成功報酬百万円」「マルチ商法」の9本。午後の脅迫者・・・「小説現代」1972年1月号。因果応報という言葉がピッタリの作品。恐喝で捕まった探偵事務所所員の新聞記事を見て自分ならもっとうまくやれると考え調査員になった男が、うまく脅迫のネ
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西村京太郎13・初期の隠れた名作「マンション殺人」を読む

1971年初出の作品。初期の社会派本格推理傾向が堪能できる作品。映像化はまだなし。あらすじ都心の高層マンションのモデルルームで見学者の1人が殺害された。被害者が持っていた名刺は大企業の管理部次長だったが捜査を担当する田島刑事が会社を訪れると本人はピンピンしている。名刺は偽物と分かり、被害者は詐欺の前科があると判明。しばらくして、別のニュータウンで同様の殺人が。被害者が最初の被害者のニセ名刺を持って
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内田康夫「津和野殺人事件」を読む

1984年初出の作品。1997年にフジで、2008年にTBSで浅見光彦シリーズの1つとして映像化。あらすじ東京都営染井霊園の一角で男が殺された。死体の第一発見者は光彦の母親、雪江。警察の事情聴取に腹を立てた雪江は光彦に捜査協力をさせることにする。現場写真を見た雪江は自分が発見した時と腕の位置が違うことを指摘。そのことから光彦は凶器が墓石であることを推理。しかし、墓石の前で殺されたことしか手がかりが
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西村京太郎228「特急『しなの21号殺人事件』を読む

1995年初出の作品。1997年にTBSの十津川警部シリーズでテレビドラマ化。あらすじ長野県・善光寺のおみくじ「凶」を持たされ次々と起こる謎の連続殺人事件。犯人に振り回される十津川と亀井だが何とか第4の殺人だけは寸でのところで阻止する。しかし、入院した女性は口を開かない。自分が狙われているというのに、とイライラする亀井と落ち着こうと努力する十津川。しかし、犯人は亀井の娘を誘拐し十津川に女を解放せよ
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