無頼船シリーズ2・西村寿行「攻旗だ、無頼船よ」を読む

1982年出版の無頼船シリーズ第2弾。あらすじ東京で一人の老人が数人の男に襲われ死んだ。通りがかった無頼船の乗組員・斯波に小さな袋を託して。その中身は一個数億円はする幻の碧真珠だった。これがきっかけで艦船覆没による保険金詐欺調査専門の無頼船こと「孤北丸」のメンバーが再集結し、再び海へ。目的地はニューギニア。第二次世界大戦で日本軍が激闘を繰り広げた場所。斯波たちはジャングルで襲われるなど、様々なピン
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和久峻三「赤かぶ検事シリーズ傑作選①」を読む

2011年出版の傑作選。記念すべき第1話「疑わしきは罰せよ」他、「雨降って地固まる」「蝸牛庵の遺産」「長崎居留地二十五番館」の計4編を収録。「疑わしきは罰せよ」は1975年発表の赤かぶ検事こと柊茂の初登場作品。「おみゃあさんよぉ」と名古屋弁で語る独特の口調、検察事務官から検事になったたたき上げの苦労人が飛騨高山支部で活躍する姿を描き、人気を博した。なんちゅうてもフランキー堺のイメージが強い。また妻
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鯱シリーズ1・西村寿行「赤い鯱」を読む

1977年10月~1978年6月にかけて「週刊現代」に連載された作品。鯱シリーズ第1弾。あらすじリーダーで超能力者?の仙石文蔵、手に入らない情報は何もない情報諜報係の天星清八、これまた何でも集める物資調達係の十樹吾一、機械類なら任せとけ科学技術係の関根十郎。いずれも武道の達人であんたらはスーパーサイヤ人かみたいな4人が暴れまわるお話。最初の依頼はアメリカ国防省。時は冷戦時代、赤い国の長新鋭原子力潜
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伝説の名探偵・神津恭介 高木彬光「呪縛の家」を読む

1949年6月から1年間「宝石」に連載された作品。名探偵神津恭介が活躍する第3弾。あらすじ旧友・卜部鴻一からの依頼で彼を訪ねた松下研三。卜部は戦前派手に稼いだ紅霊教教祖を大伯父に持っていた。そこに呪いの文句の通り連続殺人事件が巻き起ころうとしていた。予言通り、教祖の孫娘が湯船の中で血まみれで殺される。続いて巻き起こる連続殺人事件。松下からの救援要請で駆けつける神津恭介。しかし、彼の奮闘空しく殺人事
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伝説のバイオレンス小説・勝目梓「獣たちの熱い眠り」を読む

1978年出版の作品。当時ベストセラーになり、1981年に三浦友和主演で映画化。あらすじトッププロテニスプレイヤーの三村浩司。友人の中田が新しくテニスコートを手掛けたお祝いで長崎に来ていた。そこで出会った女と懇ろになり、快楽の時間を過ごすのだが――。彼を待っていたのは女との様子を盗撮した写真、3000万円の示談要求だった。仕方なく100万でかたをつけようと思い、受け取りに来た男をボコボコにするが週
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笹沢左保「取調室 静かなる死闘」を読む

1993年「小説宝石」9・10月号に分載されたもの。火曜サスペンス劇場でいかりや長介主演で映像化。原作者も気に入りシリーズ化された。あらすじ佐賀市内のホテルで若い男の撲殺死体が。彼は全国学生チャンピオンのテニスプレイヤー、小田垣悦也。死体発見の数時間前に慌ただしくホテルをチェックアウトした父親・光秀に嫌疑がかかるが、彼には死亡推定時刻に北海道にいたという鉄壁のアリバイが存在した。しかし、娘の美鈴は
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西村京太郎172「飛騨高山に消えた女」を読む

1990年出版の作品。2008年にTBSで映像化。あらすじ秋の観光シーズン。飛騨高山の秋祭りは終わったがまだまだ観光客で賑わっていた。古い家並みで有名な高山市上三之町も例外ではない。若い女性のスケッチしている絵を見て加東巡査は感心した。しばらくして旅館から若い観光客が戻ってこないとの知らせが。落ち葉の下から発見された若い女の絞殺死体。その女がスケッチブックを所持していたことから加東巡査が見かけた女
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西村京太郎281「西伊豆 美しき殺意」を読む

1999年出版の作品。2001年にTBSで映像化。あらすじ井の頭公園で男の射殺死体が発見された。男は盲目の新進画家・木下と判明。木下には世話を一手に引き受けていた恋人の足立えり子がいたはずだが謎の失踪。しかも木下の代表作12点も忽然と消え失せた。やがて巻き起こる謎の連続殺人事件。被害者の顔には木下が影響を受けた西伊豆出身の画家の「龍」と「鶴」のハンカチが。誰が何のために殺人を? 十津川警部の推理は
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鯱シリーズ3・西村寿行「白い鯱」を読む

1980年に「週刊現代」で連載。「赤い鯱」「黒い鯱」に続く鯱シリーズの第3弾。あらすじ元首相で現在は政界の黒幕として君臨するケジマ。その彼がひそかに小樽からレポ船に乗り、赤い国首脳と接触。彼の足取りに気付いたものはことごとく闇に葬られる。しかし、彼はオホーツク海で死体となった。彼は敗戦時に赤い国と密約をかわし首相の座にまで上り詰めた。それを今、軟禁中の反体制作家イワンに暴露されようとしていた。彼は
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西村京太郎74・傑作「札幌着23時25分」を読む

1983年出版の作品。いまだに映像化がない幻の名作。あらすじ法の網を潜り抜けてきた暴力団川田組。そのトップである川田組長を有罪に追い込む重要な証人を警察捜査陣はやっと手に入れることができた。ところが東京から札幌地裁まで証人を連れて行かなければならないのに航空ストが発生。タイムリミットは深夜零時。それを超えると川田組長を釈放せざるを得ず、国外逃亡を許してしまうことに。証人を連れて東京を出発した十津川
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