1998年初出の短編集。
小説推理新人賞を受賞した表題作を始め、
「共犯」「城ケ崎へ」「宴の夏」「鏡の冬」
「ひとり旅」「交錯の轍」の計7編を収録。
あらすじ(ハミングで二番まで)
旧友の妻から連絡を受けた男。
実業家として一定の成功をし、
妻を亡くしてから一人娘を自分で育て、
愛人と関係を持ちながらその店の娘とも寝て、
公私ともにそこそこ充実している私の心にさざ波を打つ出来事が。
「あのことに気づいた奴がいる」
余命いくばくもない旧友が警告した過去の出来事。
過去の罪を清算しようとした時、私は――という話。
感想
一番最初にハマったハードボイルド作家の一人。
「幻の女」とか、こういう作品書けたらなあと思った。
なんちゅうか地の文と会話のバランスがいいんだな。
初期短編集を読んでもその印象は変わらない。
こういう時代だからハードボイルド復権というか。
80年代に席巻した冒険小説もまたしかり。
そういう書き手になりたいなあとあらためて作品を読んで思った。