谷恒生「ホーン岬」を久々に読む

1977年出版の海洋冒険小説。
海の男たちの熱い闘いが読む者の心を燃やしてくれる。

あらすじ

突然木星丸への乗船命令を受けた飲んだくれの陣内一等航海士。
何で自分がと思いながらも乗船したところ、パナマに到着直後怪しい誘いが。

現地駐在員の商社マン・野方から積み荷の不正移動を持ちかけられたのだ。
謎の女は誘惑してくるし、ドイツ人には拉致されるし、かつての友人伊達は失踪するし。

いったいこの木星丸には何が起きているのか?
そして野方が射殺死体となった――。

中南米を舞台に軍事政権と革命ゲリラ、
暗躍する裏の連中が木星丸を舞台に壮絶な戦いを繰り広げる。
そして陣内達乗船員の運命は?――という話。


感想

激動の70年代末を舞台に、国際的謀略に巻き込まれる海の男の話。
それぞれの立場に哲学があるのが読んでてよくわかる。

その中で敢然と戦いの道に歩む男たち。
このシチュエーションがたまらない。

こういう海洋冒険小説なんかは最近少ないのかな。
男を書くには絶好の舞台だと思うんだけど。

最近は女性を主人公に書くのが多いからねえ。
血沸き肉躍る男の美学を全面に書ける作家でありたいですな。

だって男なんだから。

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