1989年出版の沢崎シリーズ第2弾。
第102回直木賞に輝いた。
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あらすじ
行方の分からない家族について相談をしたい、
という依頼の電話を受けた私立探偵の沢崎。
車を走らせ依頼人の邸宅へ向かったものの、
そこで沢崎は自分が思いもかけない誘拐事件に
巻き込まれていることを知る。
どうにかこうにか自分の嫌疑を晴らしたものの、
誘拐の身代金を運ぶハメとなる。
犯人に振り回されながら身代金を運ぶ沢崎だが、
何者かに襲われ身代金を奪われてしまう――という展開。
感想
出だしの意外性が素晴らしい作品。
半面、途中からは少しだるい。
人間関係がごちゃごちゃしすぎてるのかな。
もうちょっとシンプルな方がいいような。
あと、錦織警部もそんなに絡まないし、
橋爪たちも何のために出てきたのかわからない。
ハードボイルドは枝葉の部分も
後から絡んできてナンボだと思うんだけど
どうもそういう部分が薄すぎる感じがする。
「そして夜は甦る」の方が
はるかにいいと思うんだけどなあ。