1977年出版の冒険アクション。
南海の孤島、極寒のアラスカ、そして日本。
いろいろな意味でスケールがでかく、圧倒される。
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あらすじ
幸せに暮らしていた医師・原田。
ところが、突如として不幸が訪れる。
父は拳銃で射殺され、妹は犯されたうえに虐殺。
そして恋人はどこかへ連れ去られた。
誰が何のために俺の家庭を壊したのか。
原田は報復心に燃え、父の過去を追っていく。
父の昔の同僚と思われる男たちが次々と殺されていたのだ。
その核心に迫った時、原田は三十数年前の忌まわしい出来事、
それを抹殺しようとする巨大な国際権力と対峙した――という話。
感想
読み進めていくうちにそのスケールの大きさに圧倒される話。
毎度のことながらよくまあこんな話書けるなあと感心。
相手がCIAだろうが与党幹事長だろうがおかまいなし。
731部隊の亡霊なんのその。
父と妹の復讐、恋人探しでアラスカへGO。
ここまで来るとイケイケどんどん、応援するしかない。
刑事じゃなくて医者というところがまたミソ。
柔道有段者とはいえ、こんなパワフルな医者おるか。
妹の恋人だった刑事も活躍するにはするが
所詮打算めいた部分もある。
こういうところの描き方も参考になるね。
ちょっと間違えたら作品の価値を下げそうだけど。
そこのバランス感覚も優れていたのかな。
寝不足にさせてくれる作品。