フリーライター Sakamoto Norio ブログ

アイドル映画「ピンク・レディーの活動大写真」を観る

1978年公開の東宝映画。当時人気絶頂のピンク・レディー主演映画。二人のヒット曲が全編にわたり流れ、笑いありアクションありの奇想天外なファンタジー映画となっている。あらすじ映画企画会議で頭を抱える製作者、監督、脚本家の3人。彼らは人気絶頂のピンク・レディーの主演映画のアイデアを出し合っていた。今、彼女たちはロサンゼルスでレコーディング。彼女たちが帰ってくるまでに企画を決定しなければ――。脚本家(秋
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時代小説・笹沢左保「木枯し紋次郎(5)夜泣石は霧に濡れた」を読む

木枯し紋次郎シリーズの第5弾。表題作のほか、「馬子唄に命を託した」「海鳴りに運命を聞いた」「駈入寺に道は果てた」「明鴉に死地を射た」の計5編を収録。「夜泣石は霧に濡れた」は紋次郎とこんにゃくの秘話。間引きにこんにゃくで口をふさぐというのはこの時代普通にあったのだ。現代の児童虐待どころの騒ぎではない。ま、そうしなきゃ食えなかったわけだが。それを知る幼馴染との対決もあり、読みどころの多いエピソード。テ
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感動のアニメ映画・松本零士原作「銀河鉄道999」を久々に観る

1979年の東映アニメ映画。東映動画20周年の節目でもあった。企画・原作・構成は松本零士、監督りん・たろう、監修は市川崑。ラストシーンのメーテルと鉄郎の別れの場面では、メーテル役の池田昌子さんと鉄郎役の野沢雅子さんが泣き出してしまい、スタッフももらい泣きし、しばらくアフレコを中断したという。ゴダイゴの主題歌も大ヒット。劇場前には長蛇の列ができた。あらすじ宇宙空間を走る銀河鉄道999.この列車に乗っ
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永遠の名作・松本清張映画「砂の器」を久々に観る

1974年の松竹映画。橋本プロダクション第1回作品。映画化が企画され脚本の第1稿ができてから14年。実現に近づきながらその都度挫折し、脚本家橋本忍が自分のプロダクションを作りついに製作にこぎつけた執念の映画。14年間キャスティングが変わらなかったのは加藤嘉だけと言われる。あらすじ東京国鉄蒲田操車場内で起きた殺人事件。容易に被害者の身元が割れず、捜査は難航。警視庁刑事・今西(丹波哲郎)と蒲田署刑事・
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新宿鮫シリーズ3・大沢在昌「新宿鮫Ⅲ 屍蘭」を読む

1993年出版の新宿鮫シリーズ第3弾。あらすじ鮫島は同級生でマルサの滝沢と新宿にいた。古売屋の三森の顔を教えるためだったが、その後新宿の高級娼婦の元締めである浜倉と出会う。何となくウマが合う二人だったが、次の日浜倉が謎の死を遂げる。事件に迫る鮫島の前にある産婦人科が浮かび上がるが、真相に迫ろうとした瞬間、突然汚職の容疑が鮫島に降りかかる。さらには三森殺害の嫌疑までかけられ、滝沢も電車に轢かれ即死。
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西村京太郎315「歪んだ朝」を久々に読む

2001年出版の珠玉の短編集。表題作のほか、「黒の記憶」「蘇える過去」「夜の密戯」「優しい脅迫者」の計5編を収録。表題作「歪んだ朝」は第2回オール読物推理小説新人賞受賞作。山谷を舞台にいたいけな少女の死の謎を刑事が追いかける話。ラストの少女の小学校での作文が切ない。好きな短編。「黒の記憶」は昭和36年「宝石」誌に掲載されたデビュー作。タイトルのつけ方は松本清張を意識したものなのだろうか。後に山村美
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冒険活劇小説・深町秋生「バッドカンパニー」を読む

2016年出版の短編集。「レット・イット・ブリード」「デッド・オア・アライブ」「チープスリル」「ファミリーアフェア」「ダメージ・インク」「イーブル・ウーマン」「ランブリン・ギャンブリン・マン」の計7編を収録。あらすじ美人社長・野宮綾子が率いる人材派遣会社「NAS」。ここには元警官から元自衛官まで命知らずの男が勢ぞろい。ヤクザの用心棒だろうがテロリストの捕獲だろうが何でもござれ。金さえつまれりゃ何で
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永遠のアクションドラマ・「ザ・ハングマン 燃える事件簿」を久々に観る

1980年11月から1年間放送されたテレビドラマ。制作は朝日放送と松竹芸能。東京一極集中の現代からすりゃ隔世の感。必殺シリーズ現代版として、息の長いシリーズとなった。あらすじと感想初期メンバーはブラック――必殺仕事屋稼業の政吉じゃなかった林隆三。マイト――時には娼婦のようには歌わない黒沢年男。 パン――サラリーマンは気楽な稼業と……って言わない植木等。ベニー――みずいろの手紙は書かないあべ静江。バ
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傑作ラグビー小説・三田誠広「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」を久々に読む

1982年の文庫版。高校時代にこれでもかと読みまくった思い出の小説。あらすじ幼馴染の手塚と阿木は大学のラグビー部。大財閥の息子でラグビー留学から帰ってきた阿木に対して、手塚はその家に住み込みで働く運転手が父の仕事だった。立場がずいぶん違う二人だったが、不思議とウマが合っていた。大学生活があと半年と迫った時、これまでともに歩んできた道からそれぞれの道が始まってしまう。二人はそれぞれの思いを抱えて最後
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時代小説・結城昌治「始末屋卯三郎暗闇草紙」を読む

1976年出版の時代小説。幕府御家人・筧卯三郎。関口無心流柔術の達人で闇から闇へともめ事を始末することから、人呼んで「始末屋」と呼ばれている。収録作品は「娘のいのち濡れ手で千両」「深情け不義の手違い」「初不動地獄の証文」「都鳥遺恨の簪」「つつもたせ濡れ場の筋書」「河内山冥途の路銀」「水子地蔵由縁の枕絵」の計7編。各話には国定忠治、鼠小僧、平手造酒、竹井の吃安、弁天小僧菊之助、河内山宗春、渓斎英泉と
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