1993年出版の新宿鮫シリーズ第3弾。
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あらすじ
鮫島は同級生でマルサの滝沢と新宿にいた。
古売屋の三森の顔を教えるためだったが、
その後新宿の高級娼婦の元締めである浜倉と出会う。
何となくウマが合う二人だったが、次の日浜倉が謎の死を遂げる。
事件に迫る鮫島の前にある産婦人科が浮かび上がるが、
真相に迫ろうとした瞬間、突然汚職の容疑が鮫島に降りかかる。
さらには三森殺害の嫌疑までかけられ、滝沢も電車に轢かれ即死。
次々と降りかかる罠を鮫島は切り抜けることができるのか?
背後にはおぞましい犯罪に手を染めた元警察官の存在があった――という話。
感想
相変わらず鮫島はスペンサー並みのかっこよさ。
罠にハメられようが何しようが己の信念のままに突き進む。
犯罪者の動機にノレるかどうかがこの作品の試金石。
親子以上に複雑に絡み合った絆に鮫島が迫っていく。
唯一の味方と言ってもいい桃井の存在感が抜群。
ラストの乗り込むところはなかなかグッとくる。
タイトルも内容を知ればなるほどと思える。
まとまりのいいシリーズ第三弾。