1983年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
脚本:中岡京平、監督:恩地日出夫って時代を感じますな。
主演は桃井かおり。坂上忍、本間優二、佐藤慶、佐藤オリエ、初井言栄などが出演。
あらすじ
妻子ある男・高沢啓輔(佐藤慶)と
十年間付き合っていた童話作家・崎津涼子(桃井かおり)。
別れ話を持ち出され、いったんは了承したものの
気が済まない涼子は十年間の告白と男を殺して自分も死ぬと
書いた手紙を啓輔の自宅に送り付けてしまう。
実際にそんな気はなかったのだが、
啓輔の妻・絹子(佐藤オリエ)と
息子・幸雄(坂上忍)にとっては青天の霹靂。
やがて、涼子の家で啓輔が死体となって見つかり――という話。
感想
独特の展開と結末に好みが分かれそうなお話。
なんちゅうても殺人が起きるのはほぼ半分経ってから。
ドスローの展開を面白いとみるかどうかはあなた次第。
こういう一種実験的な話も、当時は結構多かった。
ワンパターンではなく、バラエティに富んでましたな。
刑事役に河原さぶさん。まだそんなに出て無い頃。
人の数だけ人生があるわけだが、
裏返しゃ人の数だけ犯罪が起こる可能性もあんのよね。
人間の心理のアヤというか、機微を感じる作品。