名作刑事ドラマ「Gメン’75」第70~72話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第24弾。

第70話「ルンペン 銀行襲撃事件」

ゲストは小野進也、清水紘治、戸部夕子、林ゆたか、下塚誠、三浦リカなど。

あらすじ

銀行強盗発生の通報を受け、草野刑事と津坂刑事が現場に急行。
向かいのスナックからコーヒーを出前しに行き
人質になった美紀(三浦リカ)を救出し、事件は無事解決。
舞台となった銀行は草野にとって苦い思い出のある場所だった。

三年前、交通機動隊だった頃、
同じ銀行の現金輸送車護衛を任されたが5千万の現金と車を奪われ、
その時、同僚の有坂(小野進也)が足を撃たれ切断の大ケガ。

退職して今は探偵事務所を営む有坂と再会する草野。
三年前の事件は迷宮入りしていたが、奪われた5千万の一部が発見された。
三年前、夫の安原(清水紘治)に蒸発された妻・昌代(戸部夕子)の
家の郵便受けに投げ込まれていたのだ。
事件を追う草野が掴んだ真相とは――という話。

感想

まあ、林ゆたかさんがただのスナックのマスターであろうはずがない(笑)
てことで、わりと話はすんなり予想がつく。
娘役の子は以前の作品にも出てましたな。

終盤がちとバタバタして何となくクエスチョン。
有坂が金奪ったって番号控えられてんのにどうすんのって思うし。
すぐバレるようなことしてもねえ。
なんかそのあたりの心情がイマイチ乗っていかないところはありますな。

第71話「刑事の女体受託収賄事件」

ゲストは渡辺やよい、小野川公三郎、藤岡重慶、榊ひろみ、山口あきらなど。

あらすじ

密輸拳銃の運び屋・野村(小野川公三郎)が
愛人・初恵(渡辺やよい)のバーにいるとの情報で逮捕に向かった津坂&山田。
ところが踏み込んでみると、中にいたのは裸の杉本刑事(山口あきら)と初恵。

杉本は若手エリート刑事で津坂の友人。
オロオロしている杉本を見て上司の佐伯(藤岡重慶)もびっくらぽん。
杉本は受託収賄の容疑で逮捕されるのだが――という話。

感想

これは昔再放送で観たなあ。
渡辺やよいさんと藤岡重慶さんがいればそれだけで満足。
「女体受託収賄」って言葉がインパクト大で、
実はこれが二重に効いてくるところがいいやね。

反面、あんま拳銃密輸の話はパッとしないというか、
これだともっと警察内部の話に突っ込んだ方が面白さが増したような。
津坂と初恵の因縁の話も悪くないんだけど。
ものづくりというのは難しい。

第72話「恐怖のロープウェイ」

ゲストは尾藤イサオ、田坂都、平泉征、伊藤高、原口剛、高野真二など。

あらすじ

脱獄囚・井口(尾藤イサオ)を追って
単身草津高原に飛んだ草野刑事が消息を絶った。
黒木警視は響、津坂、山田の三名を現地に派遣。

草野は井口の逃亡先が故郷と目を付け、
亡くなった母親の葬儀を見つめている井口を逮捕。
加代(田坂都)の話から井口の母親を殺したのは、
金森(原口剛)、大賀(平泉征)、古屋(伊藤高)と判明。

この三名は井口と共謀して現金輸送車を襲ったが
強奪した1億5千万円を独り占めするため、
井口はわざと傷害容疑で捕まり刑務所に隠れていたのだ。

ロープウェイに乗って井口を連行しようとした草野だが、
金森が乗り込んできて拳銃を奪われダウン。

大賀と古屋は山頂にある運転所をジャック。
熱を出した子供がいようが何しようがお構いなし。
その子は井口と加代の間にできた男の子だった。

停止したゴンドラの中で金森は金の在りか吐かんかいコラ!
でも結構パニクっていたりもする。

ヘリで山頂に着いた津坂ら三人とジャック犯、
そしてゴンドラの中で繰り広げられる二つの攻防の行方は――という話。


感想

これも昔再放送で観たなあ。
出だしのスピード感がいいやね。
山頂の攻防とゴンドラの攻防。あさま山荘事件ですか。
子供が病気というタイムリミットサスペンスでもある。

服の赤以上に唇の赤が目立つ響刑事も活躍。
「犯人を動かしてみましょ」の言い方がいとをかし。
女コマンドですか、アンタは。いつからそんなに射撃が上手くなった(笑)

そして重要な時にしかしない
黒ソフト帽と黒スーツの格好でキメてくれる黒木警視。
現場に行って陣頭指揮をとってくれます。
といっても山頂には行かんのだが。
高野真二さんが地元警察の偉いさんってのも面白い。

犯人側のメンツもいいやね。
ちーとも団結していないバラバラ感が何とも。
Gメン側のチームワークが目立つだけにこのあたりの対比が上手い。
しかし原口さんはポリが3人上がってきてるだけでそんなにパニクらんでも(笑)

初DVD化なのが意外なくらいのバランスのいい作品。

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