デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第21弾。
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ゲストは川地民夫、范文雀、織田あきら、森川千恵子、中田博久など。
あらすじ
軍用拳銃横流しルートの一人、リチャードを射殺した
新里哲夫(織田あきら)を逮捕した響刑事。
ところが連行する途中でハブに噛まれてしまう。
哲夫の姉・みゆき(范文雀)の行動で一命をとりとめる響刑事。
その頃、もう一人の容疑者・マーチンが
具志堅(中田博久)と沖縄に向かったとの情報が。
小田切警視からそれを聞いた安仁屋刑事(川地民夫)は空港に。
哲夫らに案内されて響刑事は洞穴で軍用拳銃を発見。
そこにマーチンと具志堅がやってきて、
手榴弾を投げつけようとした哲夫はマーチンに撃たれ爆死、
米軍基地に逃げこんだマーチンを追った安仁屋刑事は
基地に足を踏み入れてしまい射殺される怒涛の展開に。
マーチンをしょっぴくべく黒木警視らも沖縄に来て
沖縄を舞台に繰り広げられた悲劇の事件の結末は――という話。
感想
いわゆる「沖縄三部作」完結編。
Gメンらしさというか東映ドラマツルギー全開というか、
救いの無さと血と汗と涙の物語をこれでもかというぐらいかましてくれる。
もともと前後編だけだったのを三話にしたのが
良くも悪くも大正解という気がする。
ストーリーだけなら前後編で十分だと思うんだけど、
映像のインパクトだったり丁寧というよりしつこいぐらいの積み重ねが
のちのち評価された要因じゃないかねえ、よくやれたというか。
今じゃできないんじゃないかねえ。
周りを不幸にする小田切警視の神通力は今回も健在。
「歩くデスノート」ですか、アンタは。
三部作は最初に観た時も相当インパクトあったけど、
久々に観てもやっぱりいいですな。
そういや三部作からエンディングテーマが「追想」に代わるわけだが、
これがドンピシャのタイミングというか「面影」だったらイメージ違うやろねえ。
そのあたりも目利きがいいというか何というか。
昔「刑事マガジン」だったか、
藤田さんも脚本の高久進さんもこの作品について触れてたような。
実家に置いてるかもしれんからまた読んでみよ。
ゲストは佐藤仁哉、桂木梨江、滝良子、杉江廣太郎、滝波譲司など。
あらすじ
ある夜、響刑事は暴走族に絡まれていたユッコ(桂木梨江)を助ける。
それが縁でユッコとその恋人・次郎(佐藤仁哉)と仲良くなることに。
それから二年後、響刑事は拳銃密売ルートの内偵を進めていたところ、
密売していたと思われる喫茶店から次郎が出てくるのを目撃。
その夜、次郎が深夜放送に乱入、放送席をジャックした。
駆け付けた響刑事は次郎の目的を探ろうとするが――という話。
感想
放送席ジャックという場所限定物かと思いきや、
回想シーンを挟んで結構舞台は動き回る独特の回で、
佐藤純彌監督の手腕が冴えわたっている。
太田裕美さんの「赤いハイヒール」に始まり、
山口百恵さんの「横須賀ストーリー」も流れ、
しまざき由理さんのアルバム特集ですかというぐらい流れる。
眠気覚ましに一曲って「再会」流れても
余計眠たくなりゃせんかと思ったりするのだが。
深夜放送ってあの当時影響力があったのね。
好きな曲を番組にリクエストしたり、悩み事相談したり
元気貰ったりそういうのを共有する時代というのはなかなか戻ってこんでしょうな。
まあそういうのが深夜放送からSNSに変わっただけといえばそうなのだが。
連帯感や心の拠りどころを求めるのはいつの時代も変わりませんわな。
解説書にもあるけど桂木梨江さんといえば
映画『祭りの準備』と特捜最前線の女コマンド。
藤岡弘さんの桜井刑事にビンタされたりする。
あの作品なんか今だったらギャーギャー言われるかも。
しかし多様性を求める人って何で意見の違う人に対して攻撃的なんかね。
多様性求めるなら他人にも寛容になれよって思うんだけど。
「十人十色」って昔から言うように、人間なんて生まれながら多様性だと思うけどねえ。
しょせん平等なんて1日24時間365日と、命は1つって以外にありゃしませんで。
ゲストは高杉早苗、旭輝子、小野川公三郎、渡辺やよい、広瀬昌助など。
あらすじ
銀行で強盗事件が発生し、
近くの派出所に勤務する谷口巡査(広瀬昌助)が駆けつけた。
しかし強盗犯の凶弾に倒れ、殉職してしまう。
さらに谷口巡査が拳銃に一発も弾を込めていなかったことが問題視されることに。
その理由は草野刑事が絡む過去の出来事にあった。
二年前、暴力団員を追っていて負傷した草野刑事は
駆け付けた谷口巡査に発砲支持を出した。
その結果、暴力団員は死亡し、母親は自殺。
それ以来、谷口は二度と拳銃を使うまいと誓っていた。
責任を感じた草野刑事は強盗犯を追うが――という話。
感想
隠れた名作というか、人間関係のアヤとか作りが魅力的な作品。
草野刑事久々の登場で熱演してくれとります。
冒頭、当時のファッションが見られ、それを切り裂く銀行強盗発生。
このあたりの出だしの良さがまず光りますな。
殉職の話や怪我人を治療する施設の話は珍しい。
ここらへんがGメンの良さというか細かいところ。
通報のボタンを踏む河合さんは本DVD収録話は皆勤賞ですな。
小野川公三郎さん&渡辺やよいさんとくれば結末に幸せは待ってない感が強い。
組の頭は大木正司さん。時代劇でも悪役でご活躍されてました。
谷口巡査の広瀬さんは『八月の濡れた砂』ですな。
小野川さんの片割れ、中村さんはああいう役が似合うのよね。
シンガーソングライターでもあったような。
何だったっけ、欽ちゃんの番組から派生した・・・
サンドイッチ「想い出して下さい」作った人だったと思うんだけど。
小堺さんと鳥居かほりさんと誰だったっけ、鳥居さんと結婚した人。
アナウンサーだったかな、30年以上前だから記憶がええかげん。
鳥居さんは『な・ま・い・き盛り』に出てたから凄く覚えてるけど。
その他、主に鑑識で登場の山浦さんは今回出てきて速攻撃たれる警官。
高杉さんと旭さんについては・・・解説書をご覧ください(笑)