西村寿行「去りなんいざ狂人の国を」を久々に読む

懐かしい雑誌「GORO」の
1977年10月から1978年7月にかけて
長期連載された傑作アクション小説。

青酸ガスによる無差別殺人が展開されるため、
後にオウム事件が起きた時参考にしたのではと言われた。

あらすじ

関門トンネルで起きた青酸ガスによる無差別殺人。
犯人は政府に50憶円を要求するが、政府はこれを拒否。

すると犯人は地下鉄で無差別殺人を行い、
さらに日本の全刑務所から囚人解放を要求。

政府がそれを拒否し非常事態宣言を出すと
暴動が起きた場所で青酸ガスが流れ阿鼻叫喚の末に甚大な被害が。

必死に追跡する特捜部の鳴海・神谷・石舟だが
それをあざ笑うかのように犯行を繰り返す犯人との知恵比べ。

容疑者を追い詰めるが、さらなる脅迫が日本政府を待ち受けていた――という話。


感想

スケールの大きさにただただ感心する話。
すげーな、おいおい状態。面白過ぎる。

犯人との知恵比べは魅力たっぷり。
アクションハードボイルドの良さが詰まりまくっている。
こういうの映像化すればいいのにねえ。無理か。
日本はアクション映画こける伝統もあるからなあ。
ハリウッドに売ればいいのに。

不満があるとすればラストが尻切れトンボ感がある。
まあこのあと書いたってしゃあないやないけってのもわかるけど。

ここまでイケイケで書いたなら最後まで書ききってほしかった。
しかし、女性は好きになれん話だろうなたぶん……

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