1965年刊行の検事霧島三郎シリーズ第二弾。
1979年に高木彬光シリーズとしてテレビドラマ化。
出演は竹脇無我、小野寺昭、松原智恵子、多岐川裕美、岸田森、
片桐夕子、風吹ジュンなど豪華。観たいなあ。
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あらすじ
バリバリの証券マンとして大金を稼いでいた瀬川だが、
好事魔多しとはよく言ったもので事故を起こして証券会社を退職、
独立して商売を始めても大コケして、今ではオンボロ会社で細々と暮らしていた。
その瀬川に棚ぼた話が舞い込んできた。
酒井という男が経営する会社が高給で雇ってくれるというのだ。
ただし、当然条件が。要求された仕事は産業スパイ。
しかも、瀬川の大学時代の親友・荻野がいる会社の研究を盗めという話。
さらに、荻野の妻・栄子はかつて瀬川の恋人という関係。
瀬川は複雑な思いを抱えながら、スパイに成功。
栄子との愛情も復活するが、誰かが密告して荻野にバレてしまう。
スパイであることを知られ、叱責された瀬川にさらなる不幸が訪れる。
荻野が死体で発見され、瀬川に容疑がかかったのだ。
事件を担当することになった霧島検事は、真相を手繰っていくのだが――という話。
感想
最初の方は、正直大したことないかな~と思いながら読んでたら、
後半になればなるほど、どいつが犯人やねん、おいおいとなってくる。
なんちゅうても見せ方が上手い。
謎が膨らんでくる感じが素晴らしい。
連ドラ観たいなあ、これ。
土曜夜10時にやってたやつやね、確か。Gメンの後に。
なかなか高木彬光シリーズって観る機会がないから、
まとめてDVD化してくれんかね。できれば安く。
そしてさらに言えば、オレに解説書を書かせてくれ(笑)