2009年出版の十津川警部シリーズ。
元部下の橋本もちょっとだけ登場。
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あらすじ
老舗デパートの元副社長秘書が絞殺された。
被害者の名前は十文字多恵子。32歳。
彼女の豪華マンション暮らしに疑問を抱く十津川警部。
友人の田島から彼女が「修善寺わが愛と死」というタイトルの小説を
コンクールに応募していたことを知り、読んでみるように田島から渡される。
その小説は彼女が鎌倉幕府・源頼朝から三代の興亡になぞらえて
元職場の老舗デパートのお家騒動を描いているものだった。
彼女はこの小説が原因で殺されたのか?
捜査にあたる十津川たちは二代目・三代目社長が不審死していることを掴む。
捜査が進めば進むほど疑惑の色は濃くなるが証拠はない。
多恵子はいざという時の切り札を隠していたらしい。
十津川警部たちが辿り着いた真実とは――という話。
感想
1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府。
その割には長続きしてないわな、それも歴史のイフってもんかも。
歴史になぞらえている作品の中では割とリンクしている印象。
ま、無理筋といえば無理筋なんだろうけど。
十津川警部シリーズに無理やり当てはめんでもねえと思うのだが
求められりゃしょうがないのかね。こういう方法しかないのかもしれんが。
後半のサスペンス感は悪くないけど、
とあるアイテムに関しては「それってありか?」と思わんでもない。
面白くないことはないが、評価の難しい作品。