西村京太郎450「十津川警部 修善寺わが愛と死」を読む

2009年出版の十津川警部シリーズ。
元部下の橋本もちょっとだけ登場。

あらすじ

老舗デパートの元副社長秘書が絞殺された。
被害者の名前は十文字多恵子。32歳。

彼女の豪華マンション暮らしに疑問を抱く十津川警部。
友人の田島から彼女が「修善寺わが愛と死」というタイトルの小説を
コンクールに応募していたことを知り、読んでみるように田島から渡される。

その小説は彼女が鎌倉幕府・源頼朝から三代の興亡になぞらえて
元職場の老舗デパートのお家騒動を描いているものだった。

彼女はこの小説が原因で殺されたのか?
捜査にあたる十津川たちは二代目・三代目社長が不審死していることを掴む。

捜査が進めば進むほど疑惑の色は濃くなるが証拠はない。
多恵子はいざという時の切り札を隠していたらしい。
十津川警部たちが辿り着いた真実とは――という話。


感想

1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府。
その割には長続きしてないわな、それも歴史のイフってもんかも。

歴史になぞらえている作品の中では割とリンクしている印象。
ま、無理筋といえば無理筋なんだろうけど。

十津川警部シリーズに無理やり当てはめんでもねえと思うのだが
求められりゃしょうがないのかね。こういう方法しかないのかもしれんが。

後半のサスペンス感は悪くないけど、
とあるアイテムに関しては「それってありか?」と思わんでもない。

面白くないことはないが、評価の難しい作品。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る