フリーライター Sakamoto Norio ブログ

眠狂四郎シリーズ2・映画「眠狂四郎 勝負」を観る

1964年公開の大映映画。眠狂四郎シリーズの人気を決定づけた第2弾。あらすじ道場破りに父親を殺された少年と知り合う狂四郎(市川雷蔵)。年老いた侍(加藤嘉)が立会人をかって出て、狂四郎は道場に乗り込み正式に少年の仇を討ってやる。年老いた侍がやたら狙われるのに対し、狂四郎は勝手に用心棒的存在となる。老人は実は勘定奉行で、緊縮財政を各方面から恨まれていた。狂四郎はそんな老人を守り続けるのだが――という話
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深作欣二28・東映映画「仁義なき戦い」を久々に観る

1973年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズ第1弾。実録映画の嚆矢であり最高峰と評価が高い。原爆のきのこ雲の写真にメインテーマが流れるオープニングはインパクト抜群。あらすじ戦後間もない昭和22年。焦土と化した広島県呉市で復員兵の広能(菅原文太)は流れ者の男を闇市で射殺。刑務所の中で土居組の若頭・若杉(梅宮辰夫)と兄弟分になる。やがて出所した広能は保釈金を出してくれた山守(金子信雄)の盃をもらうこ
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深作欣二29・東映映画「仁義なき戦い 広島死闘篇」を久々に観る

1973年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズ第2弾。出演は菅原文太、北大路欣也、千葉真一、名和宏、成田三樹夫、など。あらすじ朝鮮動乱で景気に沸く昭和25年。山中(北大路欣也)は無銭飲食でテキ屋の息子・大友(千葉真一)と揉め、村岡組組長の姪・靖子(梶芽衣子)に助けられる。それが縁で山中は村岡(名和宏)の若衆に。大友の父親(加藤嘉)は村岡組との共存共栄を図り、息子を破門するが、これが抗争に火をつけた
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名作・西村京太郎241「浅草偏奇館の殺人」を読む

1996年出版の異色作。珍しく一人称で、昭和初期の浅草を舞台に踊り子連続殺人事件が巻き起こる話。あらすじ時は昭和7年――。着実に戦争の足音が忍び寄っている時代にそこから逃避するように流行したエロ・グロ・ナンセンス。なかでも浅草六区の劇場ではどれだけ刺激的な舞台を提供できるかが小屋の浮沈のカギを握っていた。小屋の一つ、偏奇館で3人の踊り子が次々と殺された。川に浮かび、乳房を切り裂かれ、公園の茂みの中
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さそり2・映画「女囚さそり 第41雑居房」を久々に観る

1972年公開のさそりシリーズ第2弾。前回から1年後ぐらいの設定で、時間軸は続いている。主演はもちろん梶芽衣子、出演は白石加代子、賀川雪絵など。刑務所は前回に引き続き、渡辺文雄、室田日出男などおなじみ。あらすじ前回の脱獄と事件から1年あまり。ナミ(梶芽衣子)は独房に繋がれボロボロにされていた。法務所の役人(戸浦六宏)が視察に来るというのでナミを表に出した郷田(渡辺文雄)だったが、前回つぶされた右目
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松本清張原作映画「影なき声」を観る

1958年公開の日活映画。原作は松本清張の短編「声」。監督はなんと鈴木清順。主演は二谷英明。あらすじ毎朝新聞で電話の交換手を務める朝子(南田洋子)。記者の石川(二谷英明)に頼まれ、電話をするが人違いだと言われ、電話を切られてしまう。ところが、その電話先の人間が殺される。3年がたち、朝子は小谷(高原駿雄)と結婚。しかし、夫の麻雀が連日続くことに辟易する。メンバーは夫の会社の社長・浜崎(宍戸錠)。自営
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さそりシリーズ1・梶芽衣子主演東映映画「女囚701号 さそり」を久々に観る

1972年公開の東映映画。映画が斜陽産業になっていく中、久々のスマッシュヒット。あらすじ君が代が流れる中、日頃の成果を表彰されていた刑務所所長の郷田(渡辺文雄)。ところが、脱走者が出たとの情報で式典は台無しに。逃げたのは松島ナミ(梶芽衣子)とユキ(渡辺やよい)。やっとこさ捕まえたものの、郷田の怒りは爆発。受刑者の飯を減らし、ナミとユキは独房へ。ナミには麻薬取締の刑事・杉見(夏八木勲)という恋人がい
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映画テレビドラマ原作・西村寿行「犬笛」を読む

1976年発表の長編小説。最初のタイトルは「娘よ、涯なき地に我を誘え」。1978年に菅原文太主演で映画化。1978・1990・2002年と3度テレビドラマ化。著者の代表作の一つである。あらすじ造船技師・秋津の愛娘・良子が何者かに誘拐された。偶然、殺人現場に良子が居合わせたことが原因だった。妻の順子は錯乱し、とうとう精神病院に入院してしまう。良子の行方を捜すため、秋津は会社を辞め愛犬の「鉄」とともに
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深作欣二31・東映映画「仁義なき戦い 頂上作戦」を久々に観る

1974年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズ第4弾。あらすじ東京オリンピックが近づく中、市民社会は暴力団への批判を強め、警察は頂上作戦を開始。広能(菅原文太)と打本(加藤武)は明石組幹部・岩井(梅宮辰夫)とともに広島の中立派・岡島(小池朝雄)に協力を依頼。だが、その岡島も山守(金子信雄)の差し金で殺され、広島では若い者の暴走で抗争事件が頻発。警察が暴力団の一斉検挙を行う中、広能たちの運命は――と
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西村京太郎176「特急『有明』殺人事件」を読む

1990年出版の作品。多すぎる容疑者とわからない動機に十津川警部が苛立つ珍しい展開。あらすじ有明海の三角湾で発見された男の死体。被害者は東京在住の画家・太田垣と判明。熊本県警から応援を求められた十津川警部らは太田垣が最後に残した「有明に行く」を手掛かりに捜査。しかし、その間に同じ画家仲間の後藤が殺される。容疑者は画家仲間を含め6人もの人物があがる。しかし、動機は一向に見えてこない。怨恨か、それとも
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