フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1958年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は時代劇の名匠・伊藤大輔。勝新太郎、黒川弥太郎、河津清三郎、青山京子などが出演。あらすじ弁天小僧(市川雷蔵)ら5人のやくざ仲間は、得意のゆすりたかりで荒稼ぎしていた。しかし、遠山左衛門尉(勝新太郎)の追求が激しくなり、そろそろ江戸を離れなければ危なくなっていた。そんな時、不良旗本3人衆が呉服屋・浜松屋をゆすろうとしているのを知り、義憤にかられ一計
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1969年公開の東映仁侠映画。名シーン満載の緋牡丹博徒シリーズ第3弾。主演はもちろん藤純子。高倉健、若山富三郎、待田京介、清川虹子、嵐寛寿郎、小池朝雄、天津敏、藤山寛美、内田朝雄など揃い踏み。珍しく善玉の山本麟一、汐路章も見逃せない。あらすじ舞台は明治中頃の名古屋。お竜(藤純子)は列車に轢かれかけた盲目の少女を助け、杉山貞次郎(嵐寛寿郎)率いる西之丸一家に挨拶に。ところが、お竜の偽物がイカサマの旅
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第10弾。表題作のほか、「旅立ちは三日後に」「桜が隠す嘘二つ」「二度と拝めぬ三日月」の計4編を収録。巻末にはテレビシリーズ主演を務めた中村敦夫の解説がある。「虚空に賭けた賽一つ」は新テレビシリーズ第24話の原作。ゲストは弓恵子、橋本功など。ラストのどんでん返しと哀れさが心を打つ。「旅立ちは三日後に」は新テレビシリーズ第9話の原作。出だしの切り口が最後に回収される構成が
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1979年公開の日活ロマンポルノ。この時代は「にっかつ」とひらがなだったかな。監督は東映映画を支えた鈴木則文。「トラック野郎」の間にこんなの撮ってたのね。そんなわけで、菅原文太や名和宏など東映ゆかりの方々が友情出演。さらに飛鳥裕子、日向明子、波乃ひろみ、八城夏子、小川亜佐美など豪華。極めつけは若かりし頃の岡本麗なんかも出ている。あらすじ雨の晩に逃走した凶悪犯・蛭川(山本昌平)。蛭川は大学教授・神納
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1961年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は池広一夫。原作は伊藤大輔になってるけど何かのリメイクなのかねえ。中村玉緒、堺駿二などが出演。あらすじ部屋ずみの身である喜多弥十郎(市川雷蔵)。女にモテモテで気楽な遊び人として生きていた。そんな弥十郎に奉行所から呼び出しがかかる。沼津藩のお家騒動に関わる人別帳が盗まれたというのだ。お役目を渋るトンデモ男な弥十郎だったが、トラブルになっている女との
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第9弾。表題作のほか、「鴉が三羽の身代金」、「四つの峠に日が沈む」「鬼が一匹関わった」の計4編を収録。「鴉が三羽の身代金」は新・テレビシリーズ第10話の原作。脚本が弟の中村勝行、演出は中村敦夫。兄弟でやるのってなかなかないのでは。牢破りをした8人が地元に関わりのある渡世人たち3人を人質に。身代金を出せというのだが、それぞれの縁あるものはみな知らん顔。そうこうするうちに
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第7弾。表題作のほか、「唄を数えた鳴神峠」「霧雨に二度哭いた」「四度渡った泪橋」の計4編を収録。「唄を数えた鳴神峠」は紋次郎最大のピンチの話。他人の話を信じない紋次郎が狂女の言葉を信じ騙される展開。追っ手は24人。紋次郎はこの危機を乗り越えられるのか――という話。ここで連載はひとまず終わり、次の作品から復活することに。それが表題作の「木枯しは三度吹く」。登場の仕方と殺
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1964年公開の眠狂四郎シリーズ第3弾。首が飛び、腕が斬り落とされるエロとバイオレンスの世界。殺伐としまくる中、狂四郎が「お前を奪う」と腰元を犯す。いいのかそれは。というわけで結構問題作っちゃ問題作。あらすじ辻斬りを目撃した眠狂四郎(市川雷蔵)。ところが、貧しい暮らしの町民からは辻斬りの味方と勘違いされてしまう。辻斬りを行ったのは、こともあろうに将軍の庶子・片桐高之。こいつの母親・松女がまた悪女で
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1966年公開の眠狂四郎シリーズ第7弾。第4作「眠狂四郎女妖剣」のイカレポンチ菊姫リターンズ。あらすじ眠狂四郎に恥辱の扱いを受けたイカレポンチ菊姫。何が何でも狂四郎に復讐せんとあらゆる手段に打って出る。手持ちの忍者どもを使い、狂四郎を襲いまくる。挙句の果てには腕利きの剣術指南の嫁を殺し、狂四郎の仕業に見せかけて剣術指南に斬りこませる。ことごとく突破した狂四郎だが、身売りされそうになっていたはるを人
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1969年から1973年にかけて週刊ポストで連載された劇画。1972年に石原裕次郎主演で2度映画化。1983年、1992年にフジテレビでテレビドラマ化されている。あらすじと感想舞台は徳川時代。はっきりしないが後期。武士の権威は落ちつつもなんとか維持している時代。しかし、幕府の財政事情はひっ迫。えらいこっちゃというので取るべき政策はただ一つ。諸大名のあら捜しをして領地を没収し、幕府の直轄にすること。
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