フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1966年の東映時代劇。主演は中村錦之助、監督はフジテレビから呼んだ五社英雄。錦之助時代最後、五社英雄最初の東映作品になった。あらすじと感想ストーリーと内容は毎度おなじみ。何回リメイクしとんのだという話なのだが要は左膳が手に入れた「こけ猿の壷」を巡り柳生一派と公儀の隠密たちが奪い合いをするという話。チョビ安、お藤、与吉、萩乃など登場人物もまあ一緒。それまで左膳を演じ当たり役となった大友柳太朗が大岡
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1966年出版の作品。「天使の傷痕」で乱歩賞受賞後の一作目。1988年に「アナザーウェイ D機関情報」として映画化。あらすじ若き海軍中佐関谷は、突然軍令部に呼び出され密命を受ける。火薬の製造や医薬品にも使える水銀の買い付けだ。関谷は百キロの金塊が入ったトランクと共に伊206潜水艦でドイツに。不承不承ながら密命を引き受けたのは協力してくれるドイツ駐在武官の矢部が海軍兵学校の動機で無二の親友だったから
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1969年のマカロニ・ウエスタン。主演はリー・ヴァン・クリーフ。あらすじ賞金3000ドルをかけられているお尋ね者のフィリップ。彼を巡り争奪戦を繰り広げる賞金稼ぎ一味とクールな保安官クレイトン(リー・ヴァン・クリーフ)。クレイトンの狙いは賞金ではなく町を牛耳るサクソン3兄弟の秘密。それをフィリップが握っているからだ。果たしてフィリップは無実なのか?そしてクレイトンの目的は達せられるのか?--という話
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1988年初出の「館シリーズ」第2弾。あらすじ古城を思わせる異形の建物「水車館」。館の主人、藤沼紀一は事故で顔と手足に傷を負い仮面に顔を隠して生活している。その幼な妻、由里絵は幽閉同然に「塔の部屋」で生活している。一年前に起きた奇怪な殺人を巡りその場に居合わせたうさんくさい面々が顔を揃えた時、惨劇の幕は切って落とされた――。そこに現れる招かれざる客、島田潔。彼は事件をどう解決に導くのか?--という
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1972年初出の作品。ハイウェイ・ハンターシリーズ第3弾。あらすじ警察庁の秘密捜査官・西城秀夫。今回の舞台は九州。血で血を洗う抗争を繰り広げている暴力団の壊滅を目的に単身乗り込んで大暴れ。頭脳明晰、抜群の判断力と運動能力、銃と車の腕前で別府→博多→長崎と行く先々で熾烈な戦いを繰り広げていく。西城が最後に辿り着いたものとは?--という話。 感想大藪春彦から銃と車を取ったら何もない――なんてアホなこと
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1990年初出の沢崎シリーズの唯一の短編集。日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞受賞作。あらすじ(少年の見た男)ある女の人を守ってほしい――沢崎の事務所を訪れた10歳の少年はそう言った。一万円札5枚を残し雨の中に消えた少年は別人であげくに沢崎は銀行強盗に巻き込まれる。その背後に沢崎が見た少年の依頼の真実とは?感想「少年の見た男」「子供を失った男」「二四〇号室の男」「イニシアル”M”の男」「歩道橋の男」
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1973年初出の作品。1979年の連続ドラマ「愛と死の絶唱」の原作らしいのだが観る機会がないのでさっぱりわからない。主演が大原麗子、田村正和っていいじゃねーか。さらに金田賢一(新人!)、佐藤友美、岡田英次、森下愛子、中尾彬などって。再放送してくれや。あらすじ妻に浮気され離婚し鬱屈した気持ちで日々を過ごしていた警視庁の異色敏腕刑事、鳴海は密告電話の事件を引き受ける。静岡の石廓崎で起きた女性ダイバーの
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1983年初出の作品。あらすじ(不義士の荊門)大石内蔵助を中心に亡き藩主の仇討を果たした忠臣蔵の話。しかし討ち入りに失敗した時の備えは何もなかったのか。大石はちゃんと備えをしていた。脱盟した高田郡兵衛、小山田庄左衛門達は実は「二番隊」だったのだ。吉良も身代わりを立てており、死んではいなかった。その事を知った郡兵衛達は本物の吉良を討ちに向かうが更なる悲劇が待ち受けていた――。感想「死面皮」「犬死碑」
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1970年製作のマカロニウエスタン。主演はマカロニ3大ヒーローの1人、フランコ・ネロ。マカロニけったいな役常連、トーマス・ミリアン。「フレンチ・コネクション」のボス役で有名、フェルナンド・レイ。スペイン内戦で反フランコ闘争に参加していたお方である。西部劇の名作「シェーン」で黒づくめの悪役を演じその後の悪役の原型を造り上げたジャック・バランス。随分太ったものだが今度も悪役。そこに次元の声が重なるのだ
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1970年初出の人気シリーズ第一弾。通称ハイウェイ・ハンター・シリーズ、西城秀夫活躍の幕開け。あらすじ西城秀夫は警察庁直属の秘密捜査官。鍛え抜かれた肉体とガンテクニックを駆使して目的を遂行する。最初のターゲットは麻薬密輸に加担する麻薬取締官の抹殺。沿線都市の暴力団壊滅と腐敗した街の浄化のために、西城の頭脳と肉体はフル回転する――という話。感想週刊ポストの創刊とともに始まったハイウェイ・ハンター・シ
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