フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1983年出版の作品。同年にザ・サスペンスでテレビドラマ化。あらすじ網走刑務所で刑期を終えた元刑事の橋本。刑務所内で自分をかばった傷がもとで死亡した仲間の遺品を届けに宮崎へ向かう。しかし、寝台特急「富士」には彼を襲う危険な罠が。遺品の中にある手帳には何が隠されているのか?感想「北帰行殺人事件」のその後の話。期待した割には「?」という感じの作品。なんでそうなるかといえば、設定の共感の無さ。それでいい
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1984年出版の作品。1985年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。当時としては珍しい2時間を超えるスペシャル版だった。あらすじ第一線のベテラン刑事が集う会議に出席するため、大阪に来た亀井刑事。家族に土産を買って帰ろうと心斎橋を歩いていたら突如襲われる。身に覚えのない亀井がその男を問い詰めたところ、何者かに1000万円の懸賞金をかけられていることが判明。しかもあちこちの店に張り紙が。犯人の目的は亀井
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1973年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズの3番目にあたる。内容については説明の必要ないぐらいよく知られている話。前2作に出ていた菅原文太、金子信雄らに加え小林旭、加藤武も出てきて代理戦争、話し合いのシーンだらけ。よくまあこんな話がまとまるもんだと思うのだが脚本を書いた笠原和夫さん曰くこれが一番詰まったそうだ。そもそも最初は3部と4部「頂上作戦」を一つの映画にする予定だったらしい。ところが会社
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2011年出版の作品。もっとも収録されている作品は結構古い。「あずさ3号殺人事件」「急行アルプス殺人事件」「幻想と死の信越本線」「内房線で出会った女―さざなみ7号」の4編。「あずさ3号殺人事件」は1981年11月号「小説現代」発表。1983年に土曜ワイド劇場で映像化。ザ・時刻表トリックという感じの作品。結構好き。前半は十津川&亀井は登場せず。ヒロインと長野県警の小野刑事で話が進む。映像化作品では大
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1990年出版の作品。「特急ひだ3号殺人事件」「特急あいづ殺人事件」「信濃の死」「殺意を運ぶあじさい列車」の4本を収録。「特急ひだ3号殺人事件」は2004年にフジで「十津川警部夫人の旅情推理2」として映像化。原作では北条刑事が旅先の「ひだ3号」車内で毒殺事件に遭遇するのだが映像作品では直子(萬田久子)と元刑事の父(藤岡琢也)が遭遇する。まあ基本別物ですな。「特急あいづ殺人事件」の方が直子ものといえ
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1983年出版の作品。同年にザ・サスペンスでテレビドラマ化され、2004年に月曜ミステリでも映像化された。あらすじお遍路でにぎわう菜の花畑の四国路。そこで遍路姿の老人の刺殺体が発見された。被害者は東京の著名な銀行経営者と判明。同行していたはずの秘書が失踪するが発見される。彼女は老人の甥が殺したと証言し、自分も命を狙われてるという。しかし甥には完璧なアリバイが。十津川と亀井コンビは事件の裏側を探るが
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1985年に「富士山麓殺人事件」、1989年に「仮装の時代」のタイトルで出版。もともとは1970年に著者が新鷹会在籍時、機関紙「大衆文芸」に連載したもの。映像化はまだなし。あらすじ野望に燃える若者・早川吾郎はマスコミの帝王である五味大造にターゲットを絞る。まず娘の奈美子に近づき、大造に会うことに成功。大造を巧みに脅迫し、自分の週刊誌をバックアップさせるが反撃にあい週刊誌は創刊号でストップしてしまう
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1985年発表の作品。あらすじ博多発東京行きの新幹線の中で不動産ブローカーが刺殺された。被害者と交際していた博多のホステスが容疑者として浮かぶ。しかし、事件当日彼女は死体の発見された新幹線より44分遅れの新幹線で東京へ向かっていた――。この鉄壁のアリバイに那須警部ら捜査陣は挑むが今度はそのホステスが絞殺死体となって発見される。果たして事件の背後には何があるのか?――という話。感想ある意味時刻表トリ
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1991年出版の作品。2000年土曜ワイド劇場で映像化。高橋十津川の初作品となった。あらすじ甥の結婚式の為、故郷である青森に向かう亀井刑事。ところが東北新幹線の中で謎の男に脅迫される。言うことを聞かなければ妻子を殺すというのだ。仕方なく男の指示に従う亀井だが、男は金木、宮古に宿泊し丁重にもてなしてくれる。困惑する亀井刑事だが、男が姿を消し後を追おうとしたところを逮捕される。現地で他殺死体が次々と発
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2002年出版の作品。2005年に土曜ワイド劇場で映像化。あらすじ東京都内で発生した謎の連続殺人事件。陰惨な殺害方法と現場から聞こえていたといわれる津軽三味線の音色から十津川警部は犯人の強い意志と主張を感じる。しかし、被害者に共通点を見つけることはできず捜査は難航。唯一の手掛かりは津軽三味線。十津川達は謎を解くため、津軽に向かうが――という話。感想津軽三味線のうんちくなどもありなかなか面白い。「津
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