フリーライター Sakamoto Norio ブログ

笹沢左保「その朝お前は何を見たか」を読む

1981年出版の作品。1983年に火曜サスペンス劇場でドラマ化。渡瀬恒彦主演で、ほかに藤谷美和子や山口果林、渡辺裕之が出演。その後テレ東で映像化。中村雅俊、浅田美代子らが出演。あらすじ潜在性高所恐怖症でパイロットを辞めた三井田久志。一人息子の友彦を残し妻に蒸発されてからは隣人の協力を得ながらトラック運転手として糊口をしのいでいた。ある日、携帯したラジオのニュースから誘拐事件の音声が。犯人の脅迫電話
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深作欣二5・東映映画「白昼の無頼漢」を久々に観る

1961年公開の東映映画。正確にはニュー東映の映画だけど。あらすじ米軍基地の現金強奪を企む丹波哲郎。計画を実行するべく仲間をアジトに集める。黒人兵トム、春日俊二、不良アメリカ人夫婦、久保菜穂子に曽根晴美。そこに中原ひとみも加わり、いざ実行。しかし彼らの行動を監視していたやくざ一家がからむわ、裏切るやつも出てくるわで争奪戦の展開に。果たして最後に生き残ったのは?--という話。感想人種問題などや在日米
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市川雷蔵主演任侠映画「若親分」を観る

1965年の大映映画。「若親分」シリーズの第1弾。あらすじ時は日露戦争終結の頃。め組じゃなかった南条組の親分辰五郎が何者かに殺害される。悲しみにくれる葬儀に、海軍少尉の息子・武(市川雷蔵)が現れる。母親(原泉)は父は生前俺が死んでも連絡するなと言っていたと告げる。武は海軍少尉の道を投げ捨て、故郷に帰り跡目を継ぐ。そして妨害を受けながらも一歩ずつ前へ進むが――という話。感想ザ・オーソドックス。まあ東
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漫画原作・連続テレビドラマ「カバチタレ!」を久々に観る

広島の行政書士事務所を舞台にした漫画。それを連ドラ化したのがフジテレビ。2001年の1~3月、木曜劇場だった。なんちゅうか個人的には「月9」より「木曜劇場」の方が好き。この作品に関していえば常盤貴子と深津絵里という組み合わせの妙。原作ではどっちとも男なんだけど、この頃「きらきらひかる」とか男を女に置き換えてヒットした作品がそこそこあった。言い換えればフジのドラマ作りはそのあたりが絶妙によかった。あ
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ミュンヘン五輪で起きた事件を描いた「テロリスト・黒い九月」を久々に観る

1972年ミュンヘン・オリンピック開催中に起きたパレスチナ武装組織「黒い九月」による人質事件を描いた作品。あらすじと感想4回映画化されているオリンピック史上有名な事件。その最初の映画化がこの作品。警察側のリーダーがウイリアム・ホールデン。犯人側のリーダーがフランコ・ネロ。テロリストが選手村を襲い、イスラエル選手団を人質に逮捕されている同志の釈放を求めた前代未聞の出来事。イスラエルがそんな要求に首を
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明智小五郎美女シリーズ22「禁断の実の美女」を久々に観る

1984年1月7日放送。こんなもん正月早々放送するところがおおらかというかなんというか。あらすじと感想原作は江戸川乱歩の「人間椅子」。変態話バリバリの内容なのだがこれが土曜ワイドシリーズになるとますます変態に(笑)そもそも原作のままでは2時間サスペンスになるはずもなく別物だけど。今回のヒロインは萬田久子。決してミナミの帝王、万田はんではない。いつも思うが……美人か? ミス日本か?人の好みはわからな
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西村京太郎23「おれたちはブルースしか歌わない」を久々に読む

1975年出版の青春ミステリ。本格推理ものでもある。映像化はまだなし。あらすじおれたちのバンドが作ったブルース「シンデレラの罠」がいつの間にか誰かに盗まれ、静岡のラジオでヒットチャートを急上昇していることが判明。頭に来たおれたちは静岡に向かい、メンバーの親戚の旅館に泊まり犯人探しにひた走るがやがて奇妙な連続殺人事件が勃発。果たして連続殺人鬼は旅館に滞在する誰なのか?--という展開。感想青春ミステリ
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落合博満「不敗人生 43歳からの挑戦」を読む

巨人を退団し日本ハムに入団することになった1997年シーズン前の出版。巨人軍退団の真相に始まり日本ハムを選んだ理由、清原・松井・イチローの話。さらにはプロ野球界への緊急提言など盛りだくさん。巨人軍退団に至った理由は自身を追い出そうとしたフロントとの話がある。当時の渡邊社長と長嶋監督には何ら恨みがないそうだ。時系列で退団までの流れを整理しており、なるほどフロントのひどさがわかる。実際問題落合退団の後
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西村寿行「闇の法廷」を読む

1981年出版の作品。「有罪」「闇の法廷」「原罪」の3本を収録。あらすじと感想衝撃の連作集というかなんというか。なんつうても現役の判事、検事、刑事、弁護士その他が闇の法廷を開催するというすごい話。ようこんなの書くねえ。「有罪」はダンプカーで犬を轢き殺した運転手が裁きを受ける。たぶん作者本人が愛犬をひき逃げされた経験から基づくもの。余罪が出てくる出てくる。でもこんなやついるよねえ。身勝手な理由で動物
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西村京太郎314「空白の時刻表」を読む

2001年出版の自選集第3弾。「おおぞら3号殺人事件」「死への旅『奥羽本線』」「ATC作動せず(L特急わかしお殺人事件)」「急行『だいせん』殺人事件」「殺意を運ぶ列車」「復讐のスイッチ・バック」の6本を収録。「おおぞら3号殺人事件」は亀井刑事活躍の巻。姪の典子がプロポーズされてる彼と北海道旅行。ところが彼と知り合いの女がホテルで殺され――という展開。「死への旅~」も亀井刑事活躍編。結婚するはずだっ
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