西村寿行「闇の法廷」を読む

1981年出版の作品。
「有罪」「闇の法廷」「原罪」の3本を収録。

闇の法廷 (文春文庫 (202‐8))
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あらすじと感想

衝撃の連作集というかなんというか。
なんつうても現役の判事、検事、刑事、弁護士その他が
闇の法廷を開催するというすごい話。
ようこんなの書くねえ。

「有罪」はダンプカーで犬を轢き殺した運転手が裁きを受ける。
たぶん作者本人が愛犬をひき逃げされた経験から基づくもの。
余罪が出てくる出てくる。でもこんなやついるよねえ。
身勝手な理由で動物にしかあたれない人間。

「闇の法廷」はなんと被告は判事と検事。
要は無罪だったものをきちんと調べず有罪にした罪。
いやはやこういうの現実にぜひあってほしい。
特に冤罪事件で何の反省もしない判事と検事を
ぜひ闇の法廷に引っ張り出してほしいものだ。

「原罪」これまたえげつない。
いい人づらしたやつの仮面をはがしまくる。
蹂躙された人間の尊厳を取り戻す法廷というか
甦らせる法廷というか、その罪を犯した者に対する怒り。
法律って何だろう、正義って何だろう。
そんなことを考えさせてくれる。
こういうのやりたいけど、きついなあ。

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