東映任侠映画「日本女侠伝 侠客芸者」を久々に観る

1969年公開の東映任侠映画。日本女侠伝シリーズの第1作。主演はもちろん藤純子。相手は高倉健。しかし観ているうちに主人公は高倉健に思えてくる。あらすじ時は明治末期、石炭ブームに沸く九州博多。鉄火芸者と呼ばれるほど男勝りの信次(藤純子)。金の力にあかしてなびかそうとする大須賀(金子信雄)や地元やくざ万安(遠藤辰雄)なんかハナにもかけない。ひょんなことから花田炭鉱の責任者清吉(高倉健)に惹かれる。成り
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映画ルパン三世「DEAD OR ALIVE」を久々に観る

1996年公開のGW映画。前年に公開された「くたばれ! ノストラダムス」の好評とテレビスペシャルの「ハリマオの財宝」の高視聴率を受け製作された劇場版ルパン三世。原作者モンキー・パンチが初めて監督したことも話題になった。 軍事クーデターが起きたズフ共和国。首狩り将軍の独裁国家となり街は完全にスラム化。首狩り将軍は財宝のありかはわかっているが鍵を開けられない。その情報を掴んだルパン三世。共和国のコンピ
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山田洋次監督映画「学校Ⅱ」を久々に観る

1996年公開の松竹映画。3年前に公開された「学校」のヒットを受けシリーズ化。前作は夜間中学を通して教育問題と現状を描き話題を呼んだが今度は高等養護学校が舞台。最初の「学校」の原作者、松崎先生は話聞いたなあ昔。あらすじ舞台の高等養護学校は北海道。リュー先生(西田敏行)が担任しているのは1年F組。9人の新入生の中の一人、高志(吉岡秀隆)。発達の遅れはそれほどでもないが中学時代いじめられ心を閉ざしてい
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高倉健主演東映映画「ホタル」を久々に観る

2001年公開の東映映画。激動の時代を生き抜いた人々が「昭和」から「平成」への時代を前に自らの生に答えをどう見出すのかを描いた映画。あらすじ山岡秀治(高倉健)は元特攻兵という過去を持つ漁師。今は鹿児島で腎臓を患う妻の知子(田中裕子)を支えている。「昭和」が終わり「平成」が始まったある日、戦友の藤枝(井川比佐志)が青森の雪山で命を絶ったと連絡が。山岡は藤枝と過ごした戦争当時のことを振り返る。大空へ旅
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高倉健主演東映映画「冬の華」を久々に観る

1978年公開の東映映画。2年半ぶりに健さんがホームグラウンド東映に帰還。日本アカデミー賞受賞記念作品だったのねこれ。前年のテレビドラマ「あにき」でコンビを組んだ倉本聰脚本。なのでやくざ映画でもちょっと違う。あらすじ秀次(高倉健)が出所し、横浜に帰ってきた。15年前、冬の海辺で秀次は松岡(池部良)を殺した。二人は関東の組織の幹部で兄弟分だったが松岡が関西の組織と手を組み裏切ったためドスを取ったので
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横溝正史シリーズⅡ「女王蜂」を観る

1978年8月に全3回、TBS系列で放送。映画も同年に公開されている。当時の横溝正史ブームの凄さがよくわかる。あらすじと感想ヒロイン大道寺智子は片平なぎさ。「なぎなぎ」と呼ばれてもいなければ堀ちえみをいじめてもいない頃である(ドラマの中の話。念の為)。当然雪姫にもなってないし隠密道中なんてできようはずもない。なんせ島でずっと暮らしてる。明るい笑顔よりどこか儚げな顔の方がよく似合う。この頃から後の2
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伝説のヤクザ映画「竜二」を久々に観る

1983年キネ旬ベストテン第6位の作品。念願の映画初主演を果たしながら、公開直後にがんで33歳でこの世を去った金子正次の遺作。たった一作で伝説になったお方である。あらすじと感想それまでの義理人情中心、または実録路線とも違う新しいヤクザ映画として今なお光を放っている本作。当然派手なドンパチや殴り込みはない。竜二達は地味にしかし危ない仕事をして金を稼ぎ家庭を持ち子どもを愛する。めっちゃ庶民的。家庭を大
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今井正の名作映画「純愛物語」を久々に観る

1957年10月公開の東映映画。ベルリン国際映画祭監督賞、キネ旬第2位の作品。広島に投下された原爆による放射能のため10年経って死んだ名もなき少女の姿を通じて現実の非情さにメスを入れた作品。監督は今井正。戦時中の転向を恥じ戦後はレッドパージに屈せず独立プロで数多くの名作を作り上げたお方。脚本はこの時代を代表する名手、水木洋子。直接的ではなく少年少女の純愛を抒情的に描き放射能の恐怖を浮かび上がらせる
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市川雷蔵主演映画「続・忍びの者」を観る

1963年公開の大映映画。それまでの忍者映画はいわゆる「忍術映画」でガマガエルがおってドロンみたいな話だったのだが忍者たちの活躍を戦国時代の大名達の謀略活動ととらえた新しい視点が評判となり大ヒットした前作「忍びの者」を受けて製作された続編。その後の忍者ものの流行の先鞭をつけた2作品といえる。なんといっても石川五右衛門は大泥棒でなく、優秀な忍者だったとする設定の妙が大きい。加えて続編では人間的であろ
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市川雷蔵主演・大映映画「ある殺し屋の鍵」を観る

1967年12月公開の大映映画。市川雷蔵が華麗な殺し屋を演じるハードボイルド活劇第2弾。あらすじ凄腕の殺し屋新田(市川雷蔵)は表向き日本舞踊のお師匠さん。ある日新田はとある暴力団幹部から一人の男の暗殺を依頼される。相手は政財界の秘密メモを握る脱税王朝倉(内田朝雄。似合う)。ホテルのプールで新田は朝倉を狙うが、そこにはなじみの芸者・秀子(佐藤友美)が来ていた。朝倉は秀子のパトロンだったのだ。目的を果
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