1996年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
「警部補 佃次郎」シリーズ第1弾。
原作は夏樹静子『幻の男』。
主演は西郷輝彦。阿木燿子、岡本麗、小野武彦などが出演。
あらすじ
建設会社社長が自宅で何者かに殺害された。
釣り好きの金沢北署の刑事・佃(西郷輝彦)は、
釣りに向かう途中で知らせを聞き、送ってもらって現場へ。
第一発見者の妻・蕗子(阿木燿子)の
アリバイに関心を持った佃は丹念に捜査を開始。
どうやら蕗子には愛人がいて、離婚を望んでいた模様。
犯行時間に蕗子は近所のスナック「サマンサ」で
偶然知り合った男の客と酒を飲んでいたが、
サマンサのママ(岡本麗)は途中で30分ほど席を外したと証言する。
しかし、蕗子は「5分ほどだった」と頑なに主張。
やがて、蕗子と一緒にいたと思われる男にたどり着くが、
訪ねてみるとすでに死体となっていて――という話。
感想
マルボロ250円、自動販売機で買えることに時の流れを感じる。
まだタスポはなかったんだよねえ。
地方を舞台にしながら、変に観光観光してないところがいいですな。
あくまで人間中心に事件を追っていく姿勢が、さすが硬派の火サス。
ネタバレだけど最大のトリックは入れ替わり。
アイリッシュは「幻の女」だったけど、こちらは「幻の男」。
原作は読んだのかなあ、覚えてない。
第1弾は金沢だったが、2作目以降は東京に舞台を移し、
本作にも出ていたベンガルなどもレギュラーとなって21作まで続くことに。
ミレニアム前後の第2次(第3次かも?)
2時間サスペンスブームを支えた縁の力持ち的なシリーズ。