高林鮎子シリーズ24「東京環状線夏の迷走」を観る

1999年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
高林鮎子シリーズ第24弾。
原作は津村秀介『伊豆の朝凪』。
ゲストは酒井和歌子、小沢真珠、渋谷哲平、竹本孝之など。

あらすじ

草鹿法律事務所に、伊豆から女性が訪ねてきた。
その女性・西田直子(酒井和歌子)の話では、
女子大生の娘・由里子(小沢真珠)に殺人未遂容疑がかかっているとのこと。

由里子が刺したとされている相手は、
小金井でCDショップを経営している本橋(竹本孝之)。

由里子のアリバイが証明されて無事釈放されるが、
やがて由里子は自殺し、本橋が刺殺された。

事件を調べるうちに、直子と本橋の繋がりを知っていた鮎子と慎平は、
直子しか犯人はいないと考えるのだが--という話。


感想

一言でいえば薄い。めちゃくちゃ薄い。
麵類に例えりゃ、薄すぎてつゆ飲めないぐらい。
はたまた、味が無さ過ぎていろいろぶち込まんと食えないみたいな。

どだい、過去と現在の有機的な繋がりの無さ。
人物造形のパターン&単純な感じ。
人間ってそんなもんじゃないよねえ。

配役も「は?」となるぐらい、そりゃないでしょみたいな。
この時点で渋谷哲平と竹本孝之のホストってのはズレてるだろ。
いないこともなかろうけど、あまりにもねえ。

救いは小沢真珠の可憐さぐらいのもの。
『牡丹と薔薇』はこっから5年ぐらい後かな。
女優としてもっと評価されていい人だと思うけど。

アリバイ崩しもなんだかなあって感じ。
そこはもっと早く気づかんといかんのではとか。
1999年頃って第二次2時間サスペンスブームってぐらい、
各局人気シリーズがあったけれども、これはちょっとって出来栄え。

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