デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第１７弾。
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ゲストは内田朝雄、島崎奈々、三角八郎、紅理子など。
あらすじ
密輸した拳銃で勢力拡大する暴力団・緒久呂組。
被害者が多発する中、組壊滅作戦を進めるGメン。
家宅捜索に踏み切ろうとした時、
ヤメ検の大物弁護士・利根（内田朝雄）に阻止される。
組長に入院され、面会謝絶でGメンの捜査は進まない。
そんな中、組長が入院している病院のナース・光子（島崎奈々）から
響刑事に電話がかかる。
暴力団抗争の殺人事件を捜査した後、
光子のもとを訪れた響が目にしたのは息絶えた彼女の姿。
光子の事件専属で捜査した響刑事は利根を別件逮捕して取調べるが、
老獪な利根は二重三重のアリバイを準備していた――という話。
感想
これは昔再放送で観て覚えてるなあ。
響刑事主役篇で外すことのできない一本。
なんちゅうても内田朝雄さんVS藤田美保子さんの迫力。
地下室の取調べは印象に残るものが多いけど、
その中でも上位に来るんじゃないかねえ。
タイトル後の抗争のカット写真の中に
人斬り与太の菅原文太さんのラストシーンが含まれているような。
ラストなんかは使い方は全然違うけれど
刑事コロンボの「アリバイのダイヤル」を思い出す。
整合性よりああいう切れ味ってのは大事ですな。つくりが好み。
和製ブロンソン・久地明さんが組長運ばれていくところでチョイ出演。
毎度おなじみ相馬さんはドヤ街の管理人さん。
ゲストは吉行和子、小笠原良知、市次洋子、牧れい、長谷川弘など。
あらすじ
山田刑事の元同僚・白河（小笠原良知）が河原で殺害された。
自首してきたのは地元の温泉街で働く芸者・千代（吉行和子）。
動機は痴漢に遭って抵抗した時誤って殴り殺したというもの。
白河に命を助けてもらった恩のある山田は、
白河の汚名をそそぐため福島に飛んで真相を探るのだが――という話。
感想
一つの事件の真相を追ううちに別の事件が浮かび上がるという構図。
手がかりというか、人物の関わり方の見せ方が上手い。
特に市次洋子さん演じるひろみの出し方とか。
えらいなんであんなところに長谷川弘さんいるのと思いきや、とか。
話の筋には関係ないけど、山浦栄さんは地元の刑事。
牧れいさんは３回目の登場。
飯坂温泉の看板があったり福島県ロケ。
昭和の温泉街の風情が楽しめる。
今じゃ温泉街とか湯の町なんて言葉が死語に近いもんねえ。
しかし予告編であんだけ出したら真犯人まるわかりではと思うのだが・・・
ゲストは金田龍之介、丹波義隆、井原千寿子、新倉博、南条竜也など。
あらすじ
総合開発庁の片山総裁（金田龍之介）の
愛娘・由美（井原千寿子）が何者かに誘拐され、Gメンが捜査を担当することに。
犯人からの要求は１億円を国会議事堂の上空からバラまけというもの。
しかし、片山はその要求を無視。
事件の背後にあったのは国有地払い下げに関する汚職。
響刑事は汚職事件の責任を取る形で自殺した課長の遺族を追うが――という話。
感想
これも昔観て印象に残っている一本。
丹波さん親子は出ているけれど相変わらず共演ではない。
こういう回のボスはなんやかんやでカッコいい。
この回の秀逸なところは由美が車の運転上手だとさりげなく見せてるとこ。
ああいう見せ方をすると由美の性格がわかるし、
響刑事とのかかわりもわかりやすい。
なおかつ、逃亡シーンに生きてくる。
脚本を学んでいる頃、意味のないシーンを作るなと
よく言われたものだがまさにこれなんかお手本になるのでは。
金田さん、４７歳だったのね。俺より年下じゃねーか。
昔の人は貫禄あったのね。定年５５歳の時代だもんなあ。
ま、全体的に昔の人の年齢の感じと現代はだいぶ違いますわな。
それがいいのか悪いのかはわからんけど。
新倉さんはテロリストの役のイメージが強いような。
井原千寿子さんは特捜最前線にもよく出てたし、時代劇も多かったかな。
誘拐された人間が犯人と一緒に行動するのは
有名なストックホルム症候群とかパトリシア・ハースト事件とかあるけど
それとはまたちょっと違った行動動機でそのあたりの描き方も上手いですな。
ラストの刑事訴訟法４７条は
「訴訟に関する書類は，公判の開廷前には，これを公にしてはならない。
但し，公益上の必要その他の事由があつて，相当と認められる場合は，この限りでない」というもの。
訴訟に関する書類ってとこを捜査記録って解釈すればいいわけで。
要するに「捜査記録開示したらどうなるかわかっとんのか、ゴラァ！」ってこと。
警備員で登場、山浦さん。いろんなとこ出て来るなあ（笑）
