デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第65弾。
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ゲストは高瀬春奈、小林稔侍、梅津栄、田中浩など。
あらすじ
かつての警察学校の同期生・乃里子(高瀬春奈)から
助けを求められた草野刑事。
彼女は夫殺しの容疑者として捕まり、無実を訴えていた。
乃里子のアリバイを証明できるのは、
列車の中で出会った護送中の囚人・笠原(小林稔侍)だけ。
草野は網走に向かい、笠原が乗る囚人護送車に同乗する。
しかし、笠原は頑なに証言を拒否。
さらに囚人のボス(田中浩)らが集団脱走を企てていて――という話。
感想
北海道大雪山ロケシリーズ前篇。
なんかいろいろ既視感があるけど。
足手まといだから~とサザンクロスのムード歌謡ではないが、
逃げるのに邪魔になりそうな仲間をぶち殺していく丸大ハム。
さすがわんぱくでもいいと言っていただけのことはある。
もっとも多少躊躇するところがあるニュアンスはさすが。
もう一人の狂犬・クラクションは、ひでーもんだ。
錠前屋の鮎川浩さんがいい味ですな。
続きは後編で。
ゲストは高瀬春奈、小林稔侍、深江章喜、平泉征、綾川香など。
あらすじ
笠原が証言を拒んだのは、
乃里子と瓜二つの恋人・千枝子(高瀬春奈:二役)の偽証で、
会社社長殺しの罪で無期懲役が確定していたからだった。
雪の中を手錠で繋がれたまま、逃走する草野と笠原を
何者かの銃弾が執拗に狙い続ける。
黒木警視の命を受けて、現地に向かう中屋と山田。
やがて真相が明らかになった時、再び銃弾が草野と笠原を襲う――という話。
感想
『手錠のままの脱獄』&『網走番外地』感満載の展開。
まあ、それはそれで面白いんだけど、
草野の無実晴らすぜ話と笠原の無実証明するぜが
絶妙にリンクしているかどうかは解釈が分かれるところかも。
ラストシーンは、らしくてよろしいですけどねえ。
なんか観たことある場所だったりするけど。
河合さんの悪役は珍しい方かな。
なんかね、もうちょっと捻った見せ方もある気はするけど。
中屋刑事の拳銃が当たったの初めてじゃないかぐらい、正確に当たったな(笑)
ゲストは大門正明、安部徹、原田清人、中丸忠雄、高品正広など。
あらすじ
関東ジャガーズ後援会長・軍司(安部徹)の別荘近くで、
一人の高校生が銃の暴発事件によって命を落とした。
その高校生・山室は、中屋刑事にとって因縁のある高校生。
以前、女子高校生を恐喝していた学生を逮捕したところ、
山室がいた高校の野球部員であったため、
世間の糾弾を受けて甲子園出場がパーになっていた。
落ち込んだ山室だが、野球部の監督・時松(大門正明)の指導もあって、
プロ野球の入団テストを受けていた。
暴発事件で死亡した山室の葬儀の日、
入団テスト合格の通知が届き、悲しみに暮れる時松。
中屋は暴発事件の真相を追うが、圧力がかかってしまう。
やがて、軍司とジャガーズ・永山(高品正広)の黒い繋がりが。
中屋は事件の真相を知った時松のライフルから、
心ならずも軍司と永山を守ることに――という話。
感想
中屋刑事ベスト版といってもいい作品。
「空白の一日」がヒントなんですな。
Gメンらしい社会派ハードボイルドの内容。
「政治や企業がこれほど腐りきっている世の中で、
せめてスポーツの世界だけ正義があると信じていたんだ」
という黒木警視のセリフは最高。
今日でもずーっと続いてるけど。
権力者の犯罪という恐怖を描いているが、
これを是正する側は誰かというと国民しかないのよねえ。
だって権力者の不正を追及してますヅラしている奴らも、
自分とこの不正には目をつぶる奴らばっかりだもの。
権力者であろうが弱者(こういう呼び方自体気に入らんが)であろうが、
不正は不正じゃないの。
企業献金と利益誘導で太る連中と、
貧困ビジネスで太る連中と大して差はないわね。
そんな連中が国会でいくらあーだこーだ言おうが、
プロレスにしか見えないわねえ。
困るのはいつも我々庶民ですわ。
ほとんどの人間は善人だとしても、
腐ったシステムに組み込まれたら組織の論理が優先される。
システムが変わらんことにゃ、
ものごとも良くなる見込みはないやね。
しょせん世の中、1日24時間と命は1つってことしか平等はないんだから。
少なくとも、間違えたら正当に裁かれる世の中であってほしいですな。