名作刑事ドラマ「Gメン’75」第13~15話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第5弾。

第13話「バスストップ」

ゲストは中野誠也、西田健、蟹江敬三、渡辺やよい、中丸忠雄など。

あらすじ

小田切警視(夏木陽介)はテロ組織“黒い牙”のメンバー・菅村を逮捕。
だが、菅村は取り調べ中に舌を嚙み切って自殺。
小田切は組織に潜り込ませたスパイから
黒い牙が菅村の妹・妙子(渡辺やよい)を口封じのために狙っている報告を受ける。

その頃、響刑事はバスの中で回数券をくれた男を探していた。
その男は、黒い牙のメンバー・鷲見(中野誠也)。
その実態は、復讐のために組織壊滅を目的に潜入した元公安刑事。

小田切警視から鷲見がスパイであることを知らされた響は、
ほのかな恋心を抱き、彼の無事を願う。

しかし、鷲見を潜入させた当の張本人、結城警視正(中丸忠雄)は
テロ実行を前に非常にもメンバー全員射殺の命令を下す――という話。

感想

初期はもちろん、Gメンを代表する傑作エピソードの一つ。
西田健&蟹江敬三の強力コマンドに勝る者なし。

西田さんは後に『特捜最前線』でも爆弾エピソード多いし、
蟹江さんはテレビドラマ史上に残る狂気の悪役“望月源治”をGメンでやる。

リアルタイムの蟹江さんで最初に観たのはスケバン刑事Ⅱの西脇かな。
あれかっこよかったなあ。普段のボンクラ先生とのギャップが印象的。

ついこの前出たでしょ状態の中丸さんはGメンの天敵みたいになっていく。
高圧的な上官とかむちゃくちゃ似合うのよね。

毎度おなじみ小林稔侍さんも刑事役で登場。
そして70年代東映作品になくてはならないお方、渡辺やよいさん。
もっと売れてもよかったのにね。

出会った時、綺麗に咲いてるひまわりがラストではしなだれかかっていて、
ああいうラストって情緒的でいいですな。

第14話「マフィアの招待旅行」

ゲストは川地民夫、鮎川いづみ、東野孝彦など。

あらすじ

日本人のラスベガス賭博ツアーに関与していた
マフィアの一員・スティーブが宿泊先で何者かに射殺された。

スティーブは以前に黒木警視が逮捕したことのある札付きのワル。
射殺したのは黒幕(東野孝彦)から依頼を受けた柏村(川地民夫)。

ところが、仕事を終えて帰る時に
恋人の夏子(鮎川いづみ)とバッタリ。

黒幕に夏子を消せと命じられた柏村だが――という話。


感想

第1話以来登場の川地さん。前回は警部で今回はヒットマン。
なんにしろぶっ放す役が良く似合う。

東野孝彦さんはベトナム人から日本人に戻りまたまた悪役。
おとっつあん東野英治郎さんも水戸黄門やるまでは結構悪役が多かった。
この頃は不仲だったという話もあるが、血は争えんもんだわね。

そして鮎川いづみさん。
この頃は時代劇に出演している方が多かったような。
後の何でも屋の加代より、こういうはかない方が似合う美人。

ラストは国立競技場(たぶん)。
昔の国立競技場って一回だけ行ったことあんだよねえ。
Jリーグで鹿島アントラーズVS柏レイソルで勝った方が優勝って時。
鹿島は引き分けでも優勝だったかな。
それだけ見たさに大阪から行ったんだから金あったんだ、あんときゃ(笑)

見やすくて厳かな雰囲気がよかったねえ。
今は・・・やめとこ。

せっかくだから競技場のシーンをもうちょっと工夫してほしかったな。
白のスーツでピシッと登場、丹波さん。暑ないんか、アンタ(笑)

第15話「密輸死体」

ゲストは高橋悦史、風間千代子、林ゆたか、伊藤高、中丸忠雄、三角八郎など。

あらすじ

二年前、ベトナムで戦死した兵士の遺体に詰められ密輸されていた
宝石を奪ったインターン学生のグループのメンバー・健次(林ゆたか)が脱獄した。

関屋警部補は事件の際、強引な捜査で辞職を余儀なくされ、
今は福島県で辞職後に出会った女(風間千代子)と暮らす秋月元警部(高橋悦史)のもとに向かう。

外部との連絡が遮断される中、兄の復讐に燃える健次たちから必死に秋月を守る関屋。
しかし、事件にはさまざまなからくりが隠されていた――という話。


感想

結構好みのエピソード。昔再放送で観た気がする。
野田幸男さんが監督のエピソードって、どの作品でも相性がいいような。

本当の悪は死体に宝石詰めて密輸していた連中なのに、その連中は出てこず。
基地の町から抜け出したいと犯罪に手を染めたインターンたち。
彼らもある意味被害者なわけだが、こういう設定とか描きかたがGメンは抜群にうまかった。

毎度おなじみ林ゆたかさん。林さんが出てくるエピソードも結構印象に残る。
昔の仲間で今は安キャバレーのマネージャーに伊藤高さん。
伊藤雄之助さんの息子さんですな。おとっつあんに負けず劣らず活躍しました。

その伊藤さんに刺されるのが三角八郎さん。
この方も刑事ドラマや時代劇でおなじみでした。

風間千代子さんは「前科おんな 殺し節」とか出てた。
やっぱり東映顔ですな(笑)
東映、松竹、東宝、日活、大映ってそれぞれ傾向あるけど
個人的には東映顔が一番しっくりくる。

そして高橋悦史さん。
早くに亡くなられてしまいましたがいい役者さんでした。
映画『金環蝕』の小垣とか印象に残ってるなあ。

しかし、連絡手段が鳩しかないとは(笑)
なんぼ携帯がない時代とはいえ、普段どんな暮らししてんのやと突っ込みたくなりますな。

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