デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第4弾。
この巻に収められている3話は全部初のDVD化。
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ゲストは中丸忠雄、今井健二、工藤明子、平泉征(平泉成)、斉藤浩子、相馬剛三など。
あらすじ
表向き外タレ呼んで金儲けしている緒形(今井健二)の裏の顔はマフィア。
今日も2億円相当の大麻を仕入れ、売りさばく予定だった。
ところが、パイロット・村木(相馬剛三)が運転するセスナがエンジントラブル。
大麻を隠した木箱を何とか下したのはいいが、警察に押収されてしまう。
不時着した村木は息を引き取り、マフィアから詰められた緒形は
仲間を使って競輪場の売り上げ2億円を奪って、逃亡を図る。
厳重な警戒が敷かれる中、奥宮(中丸忠雄)の家に
妻(工藤明子)と娘(斉藤浩子)を人質に立てこもった
緒形たちと関屋警部補らGメンとの攻防の行方は――という話。
感想
後々スカイアクションシリーズってあったような。
その先駆けみたいなもんだが、要は映画『必死の逃亡者』形式のお話。
ボギーがスターになってからは珍しく悪役をやった作品ですな。
監督は『ローマの休日』のウイリアム・ワイラーだった。
前半の競艇場や競輪場のロケ、立て籠もってからの攻防が見どころ。
こういう場所限定する話は人物の出入りでいかにサスペンスを盛り上げてくか。
そういう部分はそこそこ面白い。目を引くのは平泉さんのタンクトップだけど。
なんちゅう柄のタンクトップ着てんのよみたいな(笑)
工藤明子さんは仁侠映画の情婦役とか多かったけど、本作では主婦。
やいとや又右衛門・大出俊さんの奥さんですな。
ゲストは川崎あかね、中島葵、神谷政浩、福田豊土、小野進也、根岸一正など。
あらすじ
バンコクからの拳銃密売を手掛けている
落合(根岸一正)とミキ(川崎あかね)ら仲間たち。
その拳銃を買った時岡(小野進也)が強盗をはたらいた。
怪しいと後を尾けた山田刑事と津坂刑事が取り押さえようとしたが、
横浜の刑事・茂木(福田豊土)が逮捕し、連行していった。
後日、非番の日に息子・雷太(神谷政浩)を連れて釣りに出かけた茂木。
そこで拳銃の取引に出くわし、職務質問しようとしたところを落合に撃たれ殉職。
雷太と母親(中島葵)が悲しみに暮れる中、
山田刑事は茂木が時岡を護送中に逃がしていたことを知り、真相を追う――という話。
感想
単に少年の敵討ちのために犯人を追わないのがGメンらしさ。
「リンゴをかじると血が出ませんか」でおなじみ、
温厚篤実を絵にかいたような感じの福田豊土さんがいいですな。
何気なく持っている「エイト」の文字が見える競馬新聞がミソ。
ワイルド7・小野さんはこういう役が似合うし。
トウモロコシの屋台とか、昔は祭りじゃなくても結構こういう屋台はあったような。
当時の中華街や公害濃度の電光掲示板とか街の風景も時代を感じますねえ。
根岸一正さんは刑事ドラマで悪役たくさんやってるけど、
この方が出てくる回はどのドラマでもあまりハズレはない気がする。
川崎あかねさんは大映、中島葵さんはロマンポルノからいろいろ出てた。
葵さんのおとっつあんは昭和の映画界に残る名優・森雅之さん。
いろんな登場の仕方をする河合弦司さんは今回は時岡に襲われる宝石店。
そして子役はリアルタイムで観ていた「大鉄人17」の神谷政浩さん。
刑事の子どもというより、第10話の邸宅の息子の方が似合うような。
完全に愛称「オッサン」が定着してしまった山田刑事エピソードでした。
ゲストは山城新伍、中井徹、藤山浩二、剣持伴紀、成瀬正など。
あらすじ
2年前に起きた米軍の現金輸送車襲撃事件。
日本円にして1億円相当が奪われたこの事件で、
疑われながらも証拠不十分で釈放された浅岡が漂流死体で見つかった。
浅岡のポケットにあった電話帳の切り抜きを手掛かりにGメンが捜査を開始。
自動車解体業を営む光村(山城新伍)のもとに関屋警部補が潜入。
光村の息子・明(中井徹)と交流しながら、探っていくのだが――という話。
感想
我々の周囲にいたのは明みたいな子どもばかり(笑)
決して第11話の雷太みたいな子どもではなかった。
あの頃は普通に拳銃ごっこしてましたな。
金ぴかのマグナムのおもちゃがあって、火薬詰めて音出るとか。
今の子どもはあんな遊びはやらんだろうし、そんな姿を見ることもない。
ええか悪いかは知らんけど。
いわゆる「潜入もの」の話で、実質、関屋&光村&明のドラマ。
なんやかんやで山城新伍さんは上手い。
もっと役者として評価されていいはずなんだけどねえ。
後の『クイズ天国と地獄』とか『新伍・紳助のあぶない話』も好きだったけど。
晩年は不遇だったとはいえ、それで評価が下がるってもんではないと思う。