1981年11月土曜ワイド劇場枠にて放送。
主演は安奈淳。田村高廣、室田日出男、新克利、奈美悦子などが出演。
あらすじ
信州・伊那の窪田ガーデンで働く芳子(安奈淳)。
仕事で来ていた帝都電機社員の潮田(新克利)に
一緒に東京に帰らないかとプロポーズされ結婚することに。
それから一年後、潮田が上司(永井智雄)の指示で
二年間ブラジルに単身赴任することになった。
快く潮田を送り出した芳子はある日、買い物中に声をかけられる。
振り返ると目に飛び込んできたのは庄田(室田日出男)の姿。
庄田はやくざな男で、芳子は5年前庄田の情婦だった。
予定より早く潮田がブラジルから帰国できることに。
蛭の様に付きまとう庄田を消さない限り、芳子に潮田との明るい未来はない。
芳子は庄田を亡き者にせんと、庄田とその彼女・梅子(宮井えりな)を
ピクニックと称して昇仙峡に連れ出し、心中に見せかけて殺害。
ちゃんと心中事件として報道しているかどうかを確かめるために、
売れない作家・杉本(田村高廣)が「野盗伝奇」を連載している
甲信新聞を杉本のファンを装って購読を続ける。
妻(中原早苗)に犬の散歩ぐらいしか使い道がないような扱いに
忸怩たる思いを抱いていた杉本は、芳子にお礼を書いたり大喜び。
しかし、作品がようやく面白くなってきたと自負する頃、
芳子が突然購読を止めた話を聞き、その理由を知ろうとする――という話。
感想
前に室田さんがポットって話を書いたけど、久々に観たらおにぎりだった。
場面も河原というかもっと広い場所と思ってたらあれ?って感じ。
人間の記憶なんていいかげんなもんだ。自分だけかもしれんが。
まあでもよく考えたらポットなわけがないのよね。
肝心な部分がそれでは使えんようになってしまう(笑)
で、前半は安奈淳、後半は田村高廣がメインで展開というか。
昔観た印象より今観た方がいい内容に思えるのは何でかな。
芳子と杉本の心の触れ合いの部分が昔より今の方がグッとくるのかも。
世知辛いからねえ、世の中。
ちょっとしか出ないけど、永井智雄&中原早苗はさすがだなと。
ああいう人たちの存在がドラマには必要だよね。
あとたくさんドラマ化されてるので全部がどうかわからんけど
杉本ってとにかく売れない作家の設定が多いような気がする。
かつて売れてたけど今は・・・って設定だと
より深みが出てくるんじゃないかと思うんだけどねえ。
羽田健太郎さんの音楽がいいなあ。昔から好き。
リアルタイムで言えば「西部警察Ⅱ」とか「マクロス」とか。
ラスト、芳子に会えると思って嬉しそうに帰ってくる潮田の姿が切ない。
こういうラストはいいなあ。やっぱり一回観ただけで評価したらあかんね。