1986年7月から9月にTBSで放送。全10回。
脚本は鎌田敏夫、主演は明石家さんまと大竹しのぶ。
奥田瑛二、片岡鶴太郎、池上季実子、賀来千香子、
芸能リポーターだった小川みどりがドラマ初出演だった。
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あらすじと感想
大都会・東京を背景に結婚適齢期男女七人の
恋愛や人生に関する心の揺れを描き大ヒットしたこのドラマ。
石井明美の主題歌「Cha-Cha-Cha」も大ヒット。
こういう男女集団ものってありそうでなかった。
あったとしてもヒロインが一人だけだったりとか。
男3人と女4人という組み合わせがもの凄く新鮮だった。
今もテレビドラマ離れが盛んに言われているが、
実はこの頃もドラマ離れは言われていた。
そうした時代背景の中で視聴率を伸ばし、30%超え。
やればできるのよ、いつの時代でも。
ま、出だしなんかは「ジョンとメリー」。
いろんな形で流用されてるような気がするけど印象的なのよね。
これアドリブちゃうの?って部分も結構あるけど
実はほとんど台本通りだったような。
脚本集持ってるからドラマ観ながら照らし合わせたから
たぶん間違いなし。
脚本を書いた鎌田敏夫さんは出演者全員と
個別に面接してキャラクターづくりを進めたと
何かに書いていたような記憶がある。
当時、金曜夜のドラマといえば
子供向けには金八先生からの流れで先生の話、
主婦層向けには金妻三部作って感じで、
20代後半女性向けのドラマなんかなかった。
前年には男女機会均等法が施行された世の中で、
そうした層にターゲットを絞ったこのドラマが、
元祖トレンディドラマと呼ばれるのはわかる気がする。
定食屋のさんまと大竹しのぶの会話とか今観ても素晴らしい。
この2人でしか生み出せなかった空間といえる。
ま、あんなに会えば口喧嘩する2人が
現実に結ばれるなんてことドラマじゃなきゃない気もするが。
勘違いして失敗した経験を持つ人もきっと多いことだろう(笑)
ドラマでの共演をきっかけに結婚に至るのは有名な話。
また、片岡鶴太郎・池上季実子コンビもよかった。
鶴太郎さんなんか当時抱かれたくない男ナンバーワンだったのだ。
男3人が集まってする会話もリアリティ抜群。
このあたりは「俺たちの旅」を書いた鎌田さんならでは。
誰と誰がどうなるのか、ハラハラドキドキ。
これがドラマの良さですわな。
上手くいかない現実を登場人物に重ねながら応援する。
明石家さんまの良介、大竹しのぶの桃子。
やっぱりドラマはキャラクターとあらためて思うよねえ。