黒シリーズ1・大映映画「黒の試走車」を久々に観る

1962年公開のいわゆる「黒シリーズ」第1弾。
出演は田宮二郎、叶順子、高松英郎、船越英二など。
監督は増村保造、原作は梶山季之。

あらすじ

山中で秘密裏に行われていたタイガー自動車のテスト。
しかし、スパイに情報が漏れていたせいで
試走車の事故が新聞にすっぱ抜かれるはめに。

高松英郎を中心に車内に企画一課という名のスパイ部門を設置。
情報屋上田吉二郎を使い、菅井一郎率いるライバル会社と
あの手この手の謀略合戦を繰り広げる。

そんな中、部下の田宮二郎は自分の恋人である叶順子を使い
ライバル会社の新車価格を手に入れるのだが――という話。


感想

高度成長時代の産業スパイ話。
まあ、あったんでしょうなこういうこと。

エコノミックアニマルなんて言われたりもしたわけだが
逆に今それほど会社のために働くなんてことはないわねえ。

意味ないし。

はたらくことは「はた(傍)」を「らく(楽)」にすることだ、
みたいなキャッチフレーズが当時あったみたいだけど。
終身雇用はどこへやら、派遣だリストラだ言うとって
ちっとも楽になるかいなってのが現代。

自分の恋人まで使ってスパイ合戦に没頭していた
田宮二郎が葛藤し良心とのはざまで悩むってのがポイントなのだが
原作はどんなんだったっけ。昔読んだけど完全に忘れてる。

黒シリーズって11作ぐらいあるはずだけど
なんやかんやいうてもこの1発目が一番いいような。

こういう感じの企業戦士みたいな話は今どうやろねえ。
逆に新鮮味あるかもしれんけど。

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