中島貞夫監督映画「兄弟仁義 関東兄貴分」を観る

1967年公開の東映任侠映画。
それまで5作を「将軍」山下耕作監督がしていたのを
中島貞夫監督が引き継いだ「兄弟仁義」シリーズ第6弾。

あらすじと感想

北島三郎、鶴田浩二、村田英雄という組み合わせ。
任侠映画全盛期の時代ですな。
粗製乱造という見方もできるが、それだけ連打できる体力が
撮影所にあったわけだからある意味今よりはマシ。

若かりし近藤正臣が遊女を足抜けさせるわけだが、
それを追ってサブちゃんが佐渡へ渡る展開。
昔の風景がカラーで見れるのはそれなりに貴重。
サブちゃんが傘を縮めて振るのがカッコいい。
佐渡を捨ててやくざになったサブちゃんと、
貧農の娘を売り飛ばすことに反発する近藤正臣との対比がいい。

流れ者の鶴田浩二に「これがお前さんの佐渡おけさか」なんて言われた日にゃ
そりゃサブちゃんも行く道いかなしゃあないわねえ。
しがらみというのは全く面倒なもので役に立たないことも多いが
現代みたいにしがらみなんてものをひたすら無視するようなやり方も
どうなのかねえと思えてくる。
血だの絆だのに悩んだら任侠映画観るのが一番いいかもね。

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