警察小説・相場英雄「血の轍」を読む

2013年出版の警察小説。
2014年にWOWOWで連続テレビドラマ化。

血の轍 (幻冬舎文庫)
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あらすじ

職人肌で名をはせた元刑事が絞殺された。
次いで彼が情報を託した元刑事も殺害される。
警視庁捜査一課の兎沢は公安部の志水に立ちはだかられながらも
事件の裏には国家を揺るがす大事件が隠されていることを掴む。
兎沢と志水はかつての元同僚であり、
兎沢にとって志水は捜査のイロハを教えてくれた先輩だった。
事件の解決すなわち犯人逮捕に全力を尽くす兎沢たちと
隠蔽を目論む志水たち公安部との暗闘が激しさを増す。
組織の非情な論理の裏にある真実が明らかにされた時、
男たちの運命はいかに――という話。


感想

面白い。刑事部と公安部の対立と互いの組織の論理で動く男たち。
この対比がすさまじく、しかもかつての先輩後輩どうし。
そこに周囲も絡んでいくわけだが、この人間描写が素晴らしい。
警察小説でありながら企業小説という趣きもあるのは最近の流行りなのか。
まあしかし組織の中でこんなに足の引っ張り合いをしていたら
そりゃ検挙率も上がらんかもねえと思うのだが、
同時にこうした人たちがいるからこそ
とりあえずの平和が守られてるのもまた事実。
どんな組織でもマシな人もいればクズもおるからねえ。
ラストの読後感も悪くないし、いろいろ勉強になった一冊。

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