森村誠一「密閉山脈」を読む

1971年発表の作品。2005年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ恋人に振られた湯浅貴久子は山で遭難するがアルピニストである影山と真柄の2人に助けられる。2人はやがて貴久子に好意を持ち、貴久子は影山の愛を受け入れる。山頂から灯火を愛の信号にして送る、と影山から告げられ山麓でその知らせを待った貴久子だが、送られてきたのは遭難信号だった。翌朝、真柄と救援隊により影山の死体が発見される。悲しみに
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赤川次郎・悪魔シリーズ1「灰の中の悪魔」を読む

1990年の作品でシリーズ長編第1作。そもそも1980年代前半に出された「青春共和国」に収録された「鏡の中の悪魔」が始まり。あらすじ花園学園に通うそれぞれ一芸を持つ高校2年生の3人組。バレー部のエース・矢吹由利子、役者志望の桑田旭子、富豪の令嬢・弘野香子。ある日、学園で巻き起こる連続脅迫事件。香子が犯人と疑われ、思いつめた同級生から襲われるなどハプニングが連続するが3人組が真相究明に乗り出す。だが
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西村京太郎44「夜間飛行殺人事件」を読む

1979年出版の作品。十津川警部の奥さん、直子の初登場作品でもある。映像化はまだなし。あらすじ40歳で結婚することになった十津川警部。結婚式場でも大照れだったが、そんな彼に遠慮のない言葉が飛ぶ。そういう同期の存在を嬉しく思う十津川警部。一方、花嫁の直子は再婚なので落ち着いたもの。2人は北海道に飛ぶ最終夜行便、通称ムーンライトと名づけられている飛行機で新婚旅行に出かけた。そこで若い新婚夫婦たちと知り
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西村京太郎202「シベリア鉄道殺人事件」を読む

1993年出版の作品。1999年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ新宿のホテルで外国人娼婦が殺害された。被害者は偽造パスポートで入国しており身元不明。手がかりは現場にあった商社マンの名刺だけ。十津川警部たちは商社に向かうが、名刺に書かれていた部署はない。捜査が難航する中、十津川警部にロシア行きの密命が下る。事件の背後にはソ連崩壊後のロシアに目を付けた国際謀略があったのだ。十津川は外務省の沢井ととも
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西村京太郎126「西鹿児島駅殺人事件」を読む

1987年出版の作品。1993年にTBSでテレビドラマ化。渡瀬十津川シリーズの第2弾だった。あらすじ西鹿児島行きの寝台特急「明星51号」の車中で男が殺害される。殺された男のポケットには「あなたを愛しています」と一行だけ書かれた不思議なラブレターがあった。休暇を取って家族と乗り合わせていた十津川警部の部下・田中刑事も同様のラブレターを受け取っていた。田中は家族を郷里に先に返し、捜査に参加するが洗面所
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岬シリーズ2・笹沢左保「不倫岬」を読む

1978年の書きおろし作。「他殺岬」に続く岬シリーズ第2弾。2000年に取調室シリーズ12の原作として映像化。ゲストは千堂あきほだった。あらすじ金融会社の女社長が刺殺死体で発見される。だが、凶器は見当たらない。捜査が壁にぶち当たる中、警察はアル中の老人を犯人と断定。しかしその老人は自殺と思われる状況で発見される。事件は終わったと思われたが、向坊警部補だけが女社長の秘書に目をつける。ところが彼には完
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笹沢左保「その朝お前は何を見たか」を読む

1981年出版の作品。1983年に火曜サスペンス劇場でドラマ化。渡瀬恒彦主演で、ほかに藤谷美和子や山口果林、渡辺裕之が出演。その後テレ東で映像化。中村雅俊、浅田美代子らが出演。あらすじ潜在性高所恐怖症でパイロットを辞めた三井田久志。一人息子の友彦を残し妻に蒸発されてからは隣人の協力を得ながらトラック運転手として糊口をしのいでいた。ある日、携帯したラジオのニュースから誘拐事件の音声が。犯人の脅迫電話
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西村京太郎23「おれたちはブルースしか歌わない」を久々に読む

1975年出版の青春ミステリ。本格推理ものでもある。映像化はまだなし。あらすじおれたちのバンドが作ったブルース「シンデレラの罠」がいつの間にか誰かに盗まれ、静岡のラジオでヒットチャートを急上昇していることが判明。頭に来たおれたちは静岡に向かい、メンバーの親戚の旅館に泊まり犯人探しにひた走るがやがて奇妙な連続殺人事件が勃発。果たして連続殺人鬼は旅館に滞在する誰なのか?--という展開。感想青春ミステリ
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落合博満「不敗人生 43歳からの挑戦」を読む

巨人を退団し日本ハムに入団することになった1997年シーズン前の出版。巨人軍退団の真相に始まり日本ハムを選んだ理由、清原・松井・イチローの話。さらにはプロ野球界への緊急提言など盛りだくさん。巨人軍退団に至った理由は自身を追い出そうとしたフロントとの話がある。当時の渡邊社長と長嶋監督には何ら恨みがないそうだ。時系列で退団までの流れを整理しており、なるほどフロントのひどさがわかる。実際問題落合退団の後
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西村寿行「闇の法廷」を読む

1981年出版の作品。「有罪」「闇の法廷」「原罪」の3本を収録。あらすじと感想衝撃の連作集というかなんというか。なんつうても現役の判事、検事、刑事、弁護士その他が闇の法廷を開催するというすごい話。ようこんなの書くねえ。「有罪」はダンプカーで犬を轢き殺した運転手が裁きを受ける。たぶん作者本人が愛犬をひき逃げされた経験から基づくもの。余罪が出てくる出てくる。でもこんなやついるよねえ。身勝手な理由で動物
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