2002年出版の作品。
2005年に土曜ワイド劇場で映像化。
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あらすじ
東京都内で発生した謎の連続殺人事件。
陰惨な殺害方法と現場から聞こえていたといわれる
津軽三味線の音色から十津川警部は犯人の強い意志と主張を感じる。
しかし、被害者に共通点を見つけることはできず捜査は難航。
唯一の手掛かりは津軽三味線。
十津川達は謎を解くため、津軽に向かうが――という話。
感想
津軽三味線のうんちくなどもありなかなか面白い。
「津軽じょんがら」と思ってたけど正しくは「じょんから」らしい。
高橋竹山の弟子なんかも出てくる。
昔「竹山ひとり旅」って映画観たなあ。
林隆三さんだったかなあ、演じてたの。
で、カップルが捜査本部を訪ねてくるところから
行き詰まっていた捜査が動き出すのだが、
この設定が原作と映像作品とで違う。
映像作品では女二人連れで来るんだよねえ。
なんでこんな風にするかね。
犯人像がイマイチになってくるような。
犯人側の哀しみが薄れるというか。
捜査本部の会話であるミステリの話が出てくるが
ちょいと話を変えているけど
たぶんコーネル・ウールリッチの「喪服のランデヴー」のことだと思われる。
ま、いろんなものをヒントに創作というのは行われるものなのだ。