1985年初出の短編集。
「夜ごと死の匂いが」「危険な賞金」「危険な判決」
「危険なスポットライト」「狙われた男」「私を殺さないで」の
計6編を収録。
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十津川警部も出てくりゃ秋葉京介も出てくる短編集。
「夜ごと死の匂いが」は十津川&亀井コンビ。
真夏の熱帯夜にボウガンで女性が撃たれる謎の連続殺人。
被害者に共通点が見つからない。
犯人の動機はいったい何なのか?--という話。
「危険な賞金」は十津川警部短編初登場作。
この時は亀井はおらず、相棒といえる部下は鈴木刑事。
評判のいい医者が殺害され、事件の裏にある真実を見つけ出す。
2020年にテレビ東京でドラマ化されている原作はこれかな。
船越英一郎が十津川、角野卓造が原作にはいない亀井。
…もう無理してドラマ化せんでもええんちゃう。
「危険な判決」は十津川警部ではなく十津川刑事。
鈴木刑事は部下ではなく同僚となっている。
これまたナイフで殺される連続殺人の動機解明がポイント。
「危険な遺産」は私立探偵・森恭介が登場。どちらさん?
遺産相続を巡るトラブルに首を突っ込んでいく森恭介。
これは今日やっても結構イケるネタかも。
「危険なスポットライト」は私立探偵・秋葉京介。
TBSで2時間サスペンスやってたけどこれは映像化したのかな。
売り出し中の人気歌手の脅迫事件を追う中でのどんでん返しが魅力。
「狙われた男」も秋葉京介。
あこぎな経営者のボディガードを頼まれるのだが……という展開。
これは仲村トオル主演で2012年にドラマ化されている。
観てないからどんな感じかはわからない。
「私を殺さないで」はラジオのリクエストにまつわる事件。
前に読んだなあ。どの短編集だったっけ。
矢部警部って左文字進シリーズに出てくる人ですな。
いずれもやっぱり引っ張り方がうまい。
十津川警部や秋葉京介といったシリーズものの
キャラクターが出てくる初期短編集ということで
著者のファンにとっては読んどいたほうがいい一冊では。