西村京太郎525・警察小説傑作選「刑事の肖像」を読む

2013年に徳間文庫から出た傑作選。
「夜の牙」が2010年に警部補・佐々木丈太郎でドラマ化。

刑事の肖像: 西村京太郎警察小説傑作選 (徳間文庫)
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あらすじと感想

トラベルミステリーで売れっ子になる前の短編がほとんどで
荒削りながらも目を惹く作品が多い。

掲載順に
夜の牙・・・1976・10「小説宝石」
密告・・・1976・6「小説現代」
私を殺さないで・・・1971・11「推理」
アリバイ・・・1966・10「推理ストーリー」
死を呼ぶトランク・・・1965・12「推理ストーリー」
狙撃者の部屋・・・1980・5「別冊小説宝石」
若い愛の終り・・・1968・3・24「徳島新聞」の計7本。

同姓の警察官が他の作品にも出てくるので
同一人物なのかどうかも気になるところだ。

このうち「狙撃者の部屋」で亀井刑事が捜査を手伝っているのは
トラベルミステリーで売出し中のためだったからかもしれない。

他にも「若い愛の終り」に出てくる田島刑事は
オール読物推理小説新人賞「歪んだ朝」に出てくる田島刑事だろうか。

総じて言えることはありきたりな展開にならないようにする
引っ張り方が売れる前からうまいことである。

どれをとってみても工夫が凝らされていて飽きない。

短編らしく最後のセリフに切れ味がある作品も多く
またそれが刑事の人間性や事件の真相を見事に描いている。

トラベルミステリーだけではない
西村作品の魅力に触れたい人にとっておススメの本だと言える。

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