西村京太郎32「華麗なる誘拐」を読む

1978年初出の左文字進シリーズ。
劇場版「恋人はスナイパー」の原作でもある。

華麗なる誘拐 (講談社文庫)
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あらすじ

突如発生した無差別殺人事件。

最初は新宿の喫茶店で若いカップルが毒殺され、
次いで北海道で青年が射殺されさらには飛行機が海に・・・

一連の事件は「ブルーライオンズ」と名乗る連中の犯行だった。

連中は首相官邸に五千億円の身代金を要求。
「日本国民一億二千万人を誘拐した」と。

最初の毒殺事件に偶然居合わせた左文字進と犯人の知恵比べが始まる――。


感想

大胆な着想と奇抜なストーリー展開で名作との誉れ高い一冊。
社会派的要素からSFというか未来予見的な要素もある。

しかし面白いのだが、正直そこまで高い評価には違和感がある。

なぜかというとわりかし左文字が能動的ではない。
ピンチになるわけでもなく、事件をじっと俯瞰して推理を働かせているだけ。

もちろん相手との対決などあるにはあるが
それも知恵比べであってスリルはそれほどでもない。

その点「消えた巨人軍」とか「ゼロ計画を阻止せよ」の方が面白い。

はたまた「盗まれた都市」のアイデアもしかり。

まあ好みの問題でもあるだろうが。
つくづくものを書くというのは難しいと思う。

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