1996年出版の北海道ウェスタンシリーズの一冊。
幕末・明治初頭の北海道を舞台にした時代アクションもの。
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あらすじ
共和国建設のために立ち上がったものの
ついに五稜郭を開場し降伏した榎本軍。
戦いから早や5年が経ち、北海道各地では開拓が進んでいた。
そこに突如盗賊団が現れ、各地を襲い物資を奪う。
彼らは共和国騎兵隊を名乗っていた。
盗賊団のリーダーは兵頭俊作。
五稜郭で最後まで戦った榎本軍の一人だった。
その討伐隊にスカウトされた矢島従太郎。
彼と兵頭は五稜郭で戦った同志だった。
夢を追うものと現実を見つめるもの。
二人のプライドと知略が北海道の原野で火花を散らす。
時代の転換期に勝利を収めるのは果たして――という話。
感想
めちゃくちゃ面白い。
電車の中で読んでてアポに行くのを忘れかけるくらい
集中して読んでしまった。危なかったー。
一人で行ってたら間違いなく降りるの忘れてた。
家に帰る時にいい本読んでるとたまにあるんだけど。
アイヌの話だったり、一枚岩ではない討伐隊、
はたまた仲間割れを起こす共和国騎兵隊など
その人間の描き方が素晴らしい。
ま、いつの時代も組織なんてこんなものなのよ。
兵頭VS矢島のクライマックスはまさにウェスタン。
バックミュージックが頭の中で流れる流れる。
トランペットは必需品。
スカッとするし、こんなの書きたいなあ。