2016年出版の文庫本。
読んで「やっぱり東映好きやなあ」ってのが最初の感想。
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東映京都撮影所の映画人たちの魅力が詰め込まれたノンフィクション。
どんだけ取材してんのよ、ってぐらいいろんなものが盛り込まれてる。
「時代映画」とか何冊か持ってるけど、
こんなとこもチェックしているのが凄い。
東映の成り立ちや撮影所のエピソードはパッションの塊と言える。
やっぱりいい作品を作るには熱量が必要なのよね、何の世界でも。
時代劇映画が年100本製作されるなんてのは
今後もまあありえないことだとは思うけれど、
時代の流れとはいえ撮影所の伝統が受け継がれないのは寂しいもの。
各映画会社ももはや配給会社みたいなもんだし。
時代劇映画作るのにも違う場所で作るようになっちゃったし。
それでも時代劇を何とかという思いで作っている人達は少なからずいる。
映像の世界でも舞台の世界でも。
曲がりなりにも時代劇で脚本賞を受賞した人間としては
「これは映像化せなあかんやろ」と思ってもらえるものを書かんとね。
あらためて時代劇書こうという気になりましたな。
映画は大衆のものなのだ、やっぱり。