1978年に週刊現代連載の鯱シリーズ第2弾。
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あらすじ
強欲成金の親子に届いた殺人予告状。
その通りまず道楽息子がぶち殺され、
慌てふためいた父親は暴力団に警護を依頼。
ところが40人ほどいた組員もろとも皆殺しの憂き目に。
さらに殺人予告状が財団連会長にも届き、
警視庁は総出で万全の警備体制を敷いたものの
娘になり済ました侵入者によってあえなく計画は実行された。
一人気づいた刑事も殺され、面目は丸つぶれ。
そしてついに時宗首相にも殺人予告状が届く。
その前から首相は仙石文蔵に助けを求めていたのだが――。
仙石の過去との因縁が今蘇り、そして新たな戦いが――という話。
感想
いやはや面白い。鯱シリーズで一番の出来かも。
何でかというと襲う側、襲われる側にドラマがある。
襲う方と襲われる方のラブロマンスがある。
こういうの読んでてのめりこめるのよねえ。
ハードロマンのあるべき姿というか。
ハード+ロマンじゃないとねえ、やっぱり。
ラストの決闘シーンはまあ賛否両論あるかもしれんが。
これはこれでよかったのかも。
メンバーそれぞれのキャラがいいわな。
関根と天星って何となくかぶってる気もするが。
戦隊もので言えばボスが仙石、アカレンジャーが十樹、
アオレンジャーが天星、ミドレンジャーが関根ってとこか。
十樹はキレンジャー的な気もするけど。
いろんなシリーズものを著者は書いてるけど、
鯱シリーズが一番成功してるんじゃないかな。