西村京太郎139「山手線五・八キロの証言」を読む

1988年出版の短編集。
表題作のほか、「裏磐梯殺人ルート」
「鎮魂の表示板が走った」の計3本を収録。

山手線五・八キロの証言 (光文社文庫)
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あらすじと感想

「山手線五・八キロの証言」は短編というより中編。
旅行雑誌の編集者が何者かに殺害された。
彼は恨まれるような人ではないことがわかり、
十津川警部たちは彼の取材内容に注目する。

彼が企画していた山手線一周の取材で撮影したフィルムが
何者かに盗み出されていたのだ。
十津川達は乗客の中から目撃者を探すのだが――という展開。

1993年に土曜ワイド劇場で映像化。
未見なので内容はわからない。
ゲストはピンクレディーのミーちゃん、遠藤憲一など。

原作の終わり方なんかは初期の作風を思い出させるものがある。

「裏磐梯殺人ルート」は殺人の偽装トリックを暴く話。
途中まで十津川警部はじめ捜査班は出てこない作り。
鬼貫警部みたいなもんですな。

「鎮魂の表示板が走った」は
さすがトラベルミステリー第一人者と思える内容。
そんな列車あんのねと驚き。国鉄時代ってそういうのあったのね。

子供まで殺す犯人に十津川警部たちの怒りが静かに爆発。
最後の終わり方も短編らしくていい。

三者三様の短編集。

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