西村京太郎236「丹後殺人迷路」を読む

1995年出版の作品。
1997年にTBSで映像化。
ゲストは斉藤慶子、根津甚八など。

あらすじ

真夜中に突然十津川警部宅に電話が。
相手は8年前に逮捕した平野という男。

平野は妻殺しで服役し出所したばかりだったが
その殺したはずの妻を新宿で見かけたというのだ。

翌朝会う約束をして眠りについた十津川だったが
平野はアパートの部屋で惨殺死体で見つかった。

壁には奇妙なマークと「文殊に聞け!」との血文字。
これらはいったい何を意味するのか?

十津川警部たちが捜査の果てに辿り着いた真実とは――という話。


感想

原作もまあまあイケるがドラマの方が面白い。
脚本を手掛けたのは毎度おなじみ名脚本家・長坂さん。

出だしから言うと原作は十津川宅に電話がくるが
ドラマでは捜査一課に深夜かかってくる。
傍にいるのは当然伊東四朗の亀井刑事。

で、血文字は原作では漢字だがドラマでは英語(笑)

事件の経過はまあまあ原作通りだが
メインの部分はまるで違う。

そもそも……やめとこ。

キーワードは「復讐」。

これ原作とドラマを比較すると
脚本の料理の仕方がとても勉強になるね。

ドラマの方も「それいる?」と思う箇所がないではない。

どっちがいいとか悪いとかではなく
なるほどこういう風に補強したり設定を変更すると
面白くなるんだなあとよくわかるいい見本だと思う。

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