1995年出版の作品。
1997年にTBSで映像化。
ゲストは斉藤慶子、根津甚八など。
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あらすじ
真夜中に突然十津川警部宅に電話が。
相手は8年前に逮捕した平野という男。
平野は妻殺しで服役し出所したばかりだったが
その殺したはずの妻を新宿で見かけたというのだ。
翌朝会う約束をして眠りについた十津川だったが
平野はアパートの部屋で惨殺死体で見つかった。
壁には奇妙なマークと「文殊に聞け!」との血文字。
これらはいったい何を意味するのか?
十津川警部たちが捜査の果てに辿り着いた真実とは――という話。
感想
原作もまあまあイケるがドラマの方が面白い。
脚本を手掛けたのは毎度おなじみ名脚本家・長坂さん。
出だしから言うと原作は十津川宅に電話がくるが
ドラマでは捜査一課に深夜かかってくる。
傍にいるのは当然伊東四朗の亀井刑事。
で、血文字は原作では漢字だがドラマでは英語(笑)
事件の経過はまあまあ原作通りだが
メインの部分はまるで違う。
そもそも……やめとこ。
キーワードは「復讐」。
これ原作とドラマを比較すると
脚本の料理の仕方がとても勉強になるね。
ドラマの方も「それいる?」と思う箇所がないではない。
どっちがいいとか悪いとかではなく
なるほどこういう風に補強したり設定を変更すると
面白くなるんだなあとよくわかるいい見本だと思う。