西村京太郎275「桜の下殺人事件」を読む

1998年出版の作品。
2000年にTBSで映像化。
ゲストは風間杜夫、渡辺梓など。

あらすじ

十津川の部下・三田村刑事はひな祭りの日に出会った彼女と
3月末に三河湾にある西浦温泉に来ていた。
ところが、彼女がホテルの従業員を刺殺して三田村の目の前で自殺。
ショックを受ける三田村だが、捜査が進むにつれ
同様の事件が東伊豆・河津七滝でも起きていたことがわかる。

さらにさかのぼると長野・下諏訪温泉でも同様の事件が。
怨恨かそれとも衝動殺人か。

十津川警部たちは事件に共通したあることに気付く――という話。

感想

多重人格を扱った社会派ミステリ要素もある作品。
人の心は操れてしまうものなんだねえ。
殺人まで起こさせることができるかどうかはさておき
洗脳ってのは実際にあるわけだし。

本人は正常だと思い込んでたりするから尚更始末が悪い。

後半は俄然ヒートアップし直子まで襲われる。
三田村刑事が怒りに燃えて、というわけではなく
中盤以降は完全フェードアウト(笑)
捜査一課は十津川と亀井しかおらんのかいと言いたくなる。

テレビドラマはタイトルが「伊豆・七滝殺人事件」。
彼女に自殺されるのは三田村ではなく西本刑事。
TBSなので森本レオじゃなく堤大二郎の方。

毎度おなじみ原作には全くいない新聞記者の量子が登場。
これが渡辺梓なのだが、まあこれぐらいはありかと。
こういう系はレパートリーに入れたいね。

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